其の3 「そう！音楽はパターンではなく、聴こえ方！」eiji
皆さん、こんにちは！
雫衛二です！
久しぶりになっちゃいましたが、
研究は毎日続けています（笑）
今日も面白い研究結果を
シェアしちゃいまーす！✌✌✌
前回のテーマは
「キューバ人との音の中身の違い（アイデンティティ）」
でした。
僕ら日本人とキューバ人が違うのは
当然のことですよね。
その違いについて、前回は、
「感覚的」・「情緒的」な方向から書きました。
今日は「仕組みの違い」について
触れてみたいと思います！
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■ キューバのクラーベ？
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キューバで一番衝撃だったのは
『クラーベ』の聞こえ方！
（"聞こえ方"っていうのがポイント！）
そこから僕の音楽人生が
一変せざるを得なくなりました（怖）
日本のクラーベの常識は
「3-2」とか「2-3」。
（あとは、ルンバクラーベとか、
bossa novaクラーベとかですかね）
キケが口ずさんだクラーベは、
それまで聞いたことのないものでした。
「これ、一体、何なんだ???」
それから、もう僕の頭ん中は
それだけになりました。
呪文のように
キケが口ずさんだクラーベが
リピートするwwwww
・
・
・
・
・
そこで気づいた・・・
「キケには、クラーベが
そう聞こえているんだ！」
そこでまた疑問が・・・
「何でキケには
そう聞こえるんだ？？？」
もう頭ん中は底なし沼・・・
「何故??? 何故???」と。
あはははーーー
でも、研究を進めるうちに、
「言語の違いによるものが大きい」
と思うようになりました。
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■ キューバ人には虫の音が聞こえない
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なんかのキッカケで、
「キューバ人には虫の音が聞こえない」
ということを知りました。
どんなに虫がうるさく鳴いていても、
それがキューバ人には
「聞こえない」！
今、うちの外では
虫がけたたましく鳴いてますが、
あれが聞こえないなんて！
これは、東京医科歯科大学の名誉教授の
故・角田忠信さんがキューバに行って
気づいた、というお話。
偶然の気づきから、
角田教授は相当な衝撃を受けたらしく、
自分と重なるものがありました。
ましてや、教授も、僕も、
衝撃を受けた場所が「キューバ」だし。
「これは！もしかして！」
僕は直感しました！
「あの、キケのクラーベの歌い方、
あの、僕が受けた衝撃に関係があるぞ！」
角田教授は、虫の音が
・日本人には聞こえて
・キューバ人には聞こえない
原因を、脳科学から突き止めました。
僕は早速、角田教授の著書
『日本語人の脳』を入手！
やっぱり！
大いに関係があるじゃないか！
日本語人の僕と
それ以外の西欧語人では
脳の使い方が真逆、だと言います。
正確に言うと、
日本語人にはポリネシア語人も含まれ、
それ以外は全て西欧語人！
驚き！
日本語人は母音が主の言語のリズム。
西欧語人は子音が主の言語のリズム。
そりぁ、聴こえ方も違うワケだ。
備わっているリズムが違うんだ。
こういうことって
「流れている血が違う」とか
感覚的に捉えられがちですが、
「脳の使い方が違う」と
科学的に説明できるわけです。
そもそも、６～９歳ぐらいの時期に
「何語を母語として育ったか？」によって
日本語人か西欧語人か決まる、って
言うのですから、後天的だと言えます。
感覚的に違いを感じるのは
曖昧さが残りますが、
科学的な違いを知ることで、
「何故キケのクラーベの歌い方はああなのか？」
そして、
「何故日本人にはフシギに聞こえるのか？」
を説明することができます。
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■ 「土台が違う」ということ
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土台の違い・・・
まずはそれを認識することが重要です。
そこから全てが始まります。
物凄い超絶テクニックで
乗り越えられる領域ではない。
ましてや、
情緒なんかではどうにも出来ない。
日本語人土台のリズムに乗せて
猛烈に練習しても、
目指すところには一生たどり着かない。
（いいとか、悪いとかの問題ではなく）
次回は、
また続きを書きまーす！
あ、8/21（土）百合ヶ丘Mi SALSAにて
ライブがあります！
SONワークショップもやるので、
お見逃しの無いよう！
僕が偉いわけじゃないですが、
こういう話をするミュージシャンは
他にはいないと思うんで・・・
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