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全国に9施設、約200のキッチンを持つ日本最大のクラウドキッチン KitchenBASE。創業メンバー野原陽平が語る組織運営の捉え方 ビジネスオペレーションマネージャー 野原陽平

KitchenBASE創業者の一人である野原陽平さん。大学では法律を学ぶものの海外でのインターンシップをきっかけにビジネスに興味を持ち、大学卒業後は商社で営業の仕事に就きました。その後起業を決意し、大学の同級生である代表の山口さんと共にわずか3人でKitchenBASEを立ち上げたのです。KitchenBASEはわずか3年余りで急成長を遂げ、クラウドキッチン業界を牽引する存在となりました。今回は、KitchenBASEの事業を成功に導き統括管理者として活躍する野原さんに、創業から今までの道のりについてお伺いしました。

現代の自分らしさを重視する風潮の中で、「起業」という言葉もよく耳にするようになりました。野原さんが起業に踏み切り、KitchenBASEを立ち上げるという挑戦はどのように始まったのでしょうか?


起業当初はコミュニティを重視した事業をいくつか進めてみるも、なかなか軌道に乗りませんでした。そんな中「サンドイッチを販売する」という機会に出逢い、私たちの食に関する取り組みが始まります。食のビジネスと言っても多種多様、検討を重ねた上でデリバリー業態に挑戦することになりました。最初の自分の仕事は、仲間のつくったサンドイッチを配達するドライバーという役割だったんですよ。
コロナ禍で思わぬ追い風となったデリバリーですが、需要を掴むことができたとしても、事業を安定させ拡大していくには並大抵の努力では足りません。とにかく自分ができること全てをやり尽くし、今日までがむしゃらにやってきました。

わずか3人の規模から始まったフードデリバリー事業、その後はどのような道のりを辿ったのですか?


自分たちのサンドイッチすら売ることができなければ、事業の成功なんて見込めません。最初は目前の売り上げ目標に少しずつ近づくことで必死でした。売れるメニューや売れないメニュー、売れる時間帯や個数などをデータで分析し、アプリ上のお客様の感想をもとに色々な改善も行いました。
その次に目指したのは、料理をする場所づくり。1施設目は中目黒に4キッチンを有する施設を構えたのですが、自ら不動産物件を探し、契約や物品の整備までどんな役割も請け負っていました。
その次はサービスを利用してくださるパートナー様、そして事業拡大のための仲間づくりが必要です。人を増やすとなると採用活動やチームマネジメントにも注力する必要があります。多くのパートナー様やメンバーに出逢えたのは、長い道のりにおける1つ1つの課題に向き合ってきた結果です。商社時代に培った経験を活かしながら、社内全体を幅広くカバーする役割は昨年春ごろまで続いていました。


3人でサンドイッチをつくり配達していた創業当時

社内の組織についても教えてください!

社内を大きく分けると施設の運営と事業の運営に分かれており、私は事業運営チームのマネジメントを担っています。
今までパートナー様のデリバリービジネス始動を支援するオンボード、パートナー様の事業進行をサポートするカスタマーサクセスといったチームに携わってきました。


さらに今年の3月にはカスタマーサポートという新たな部署を立ち上げました。パートナー様の声を拾い上げて問題解決をすることで全体のサービス向上に寄与する役割で、私自身が必要性を強く感じていた重要なポジションです。

そしてカスタマーサポートチームのもう一つの重要な役割が、各チームを俯瞰的に捉えてフィードバックをすることです。
弊社は東京・大阪あわせて9施設ありますので、今後はより一層体制を整えていくことにも力を入れていきます。施設ごとに1つのコミュニティとしての要素を持っていますので、パートナー様にもぜひ場所としてだけでなくコミュニティという組織を活用していただきたいです。そのような点においては、創業当初に目指していたコミュニティ事業の知見が活かせているのかもしれませんね。

創業メンバーとして社内メンバーとの関わりも深いですが、人への向き合い方で心がけていることはなんですか?


トップダウンで一方的に伝えるのではなく、メンバーの意見を吸い上げたいと考えています。メンバー各人が持つ考えは日々変化していくと思うので、コミュニケーションの機会を多くとり1on1をする中で、メンバーのやりたいことと活動がリンクするように意識しています。
また、マイキッチンベースという仕組みがあります。自分の部署外で会社の価値を上げるアイディアを出し、部署間の協働により新たな価値を生み出すための企画を募ることを目的にしています。多くのメンバーに手を挙げてもらっているんです。今までの例としては、カスタマーサクセスチームがパートナー様の事業改善に集中的に関われるよう、カスタマーサポートチームを新設しました。パートナー様のお困りごとをLINEにより一括して管理できるようにしたことで、パートナー様もより連絡しやすくなり、今後お客様のお悩みを分析してやサポート内容を蓄積することで、より早い段階で問題を解決できるようにしたいと考えております。メンバーやパートナー様いずれも、考えが変化していくことを前提にして臨機応変に対応していくことや揺るがない信頼を届けることが重要だと考えています。


KitchenBASEでは大手フランチャイズ企業様から個人店まで、様々な企業とのお取引があります。法人様へ向けたサポートで意識していることはありますか?


デリバリービジネスは状況に応じてスピード感を持って展開していくことが大切です。使用する機材はもちろん、どのようなビジネス形態にするか、会社そのものの中長期的な方針に至るまで関わらせていただくこともあります。
法人様には組織全体の見せ方があり、わずかに変化することにも大きなエネルギーを要します。例えばメニューを一部変えるためにも品質管理部署を通すなど、工数やコストがかかったりするのです。様々な企業様をサポートしてきた経験から知見やノウハウを培うことができたので、目標に応じた事業展開をサポートさせていただくことが可能です。

また、パートナー企業様にはフードデリバリーのマーケティングやその効果、評価方法などをお伝えさせていただいております。例えば、KitchenBASEの施設で営業する上で、どの部分にコストをかけると数字にどう影響するのかをお伝えさせていただきますが、その知識はKitchenBASE外の他の自店舗にも活かしていただけます。弊社ではデリバリーのテストマーケティングを行なっていただくこともできるため、改めて自社の課題を把握したり、改善の方向性がわかると喜んでいただいております。
飲食未経験の個人の利用者様がKitchenBASEでの試行錯誤や学びを経てご自身のレストランを開店されることもありますので、もちろんそのような方も引き続き応援していきたいですね。

今後のデリバリービジネスの可能性とKitcheBASEの展望を教えてください


コロナにより需要が増えたデリバリー業界は、まだまだ成長市場です。KitchenBASEとしても、配達業者と組んだ新配達サービスを用いることで配達手数料の割合を低減するデリバリーを構築中ですし、各デリバリープラットフォームと直接プロジェクトを立ち上げたりするなど日々新しいことに取り組んでいます。国内最大のクラウドキッチンである以上、デリバリーのみならず産業全体に対して結果を残せるという自負や責任があります。そのためにもパートナー企業様や一緒に働いてくれる仲間など、色々な人と一緒に盛り上げていきたいですね。

最後にクラウドキッチンやKitchenBASEが気になっている読者にメッセージをお願いします!!


各チームや組織全体でデリバリーを活用したい企業様をサポートする体制が整っております。KitchenBASEが蓄積してきたデータやデリバリーの土台となる環境・サービスをフル活用して、パートナー様自身が成長しご活躍いただくことを心よりお待ちしております。
またメンバー各人が能力を最大限に活かして働ける組織づくりを心がけていますので、メンバーとして参画していただける方も大歓迎です。フードテック未経験の方でも自走力や協調性があれば充分に活躍していただけます。自分の能力を発揮したい方はぜひ話をしましょう。

▶︎ クラウドキッチン「KitchenBASE(キッチンベース)」とは?


クラウドキッチンとは、オンラインで注文を受けるデリバリー専用のキッチンです。KitchenBASEでは1つの空間を区画で分けて複数の店舗でキッチンをシェアしています。
KitchenBASEでは飲食店開業のハードルをグッと下げ、デリバリーという分野からテナントオーナーの挑戦を手助けするサービスを提供しています。
テナントオーナーが同じキッチンのメンバーともコミュニケーションをとりながら、より良い環境で楽しく自分の料理づくりに打ち込めるようにサポートしていきます。
飲食業に興味がある方はぜひ一度お問い合わせください!!
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▶︎ KitchenBASEを一緒に運営しませんか!?


KitchenBASEの運営会社である株式会社SENTOENでは、一緒に働く仲間を募集しています!風通しの良い社内環境の中で、経験豊富なメンバー全員で組織づくりをしています。少しでも関心を持っていただけたら、ぜひお気軽にご応募ください!!
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