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〈旅と食〉オランダ③“世界一有名なオランダの少女”に会う

前回アップしたオランダ①オランダ②の続きです。

訪れた場所についての内容とあわせて、ふだんグルテンフリーかつマクロビオティック(プラントベース)という、自分のカラダに一番合うと感じている食生活を中心に過ごす私の目線で、旅先の食事情についても触れています。

真珠の耳飾りの少女

『真珠の耳飾りの少女』を所蔵する
オランダのデン・ハーグにある
マウリッツハイス美術館の外観

アムステルダム国立美術館にて開催された史上最大規模のフェルメール展をお目当てにオランダを訪れ、昨日は数々のフェルメール作品を堪能。ただひとつの心残りは『真珠の耳飾りの少女』でした。
この絵画に限り、アムステルダム国立美術館での展示期間は3月30日迄。それ以降は本来の所蔵場所であるマウリッツハイス美術館(Mauritshuis)へ戻っています。

3日目はこの旅の目的「フェルメール展」を完結させるため、アムステルダムから約1時間ほど列車に揺られてオランダ第3の都市 Den Haag(デン・ハーグ)を訪れました。

マウリッツハイス美術館
この日館内には課外授業らしき
子どもたちの姿が多かった

マウリッツハイス美術館は、いち番の見どころ『真珠の耳飾りの少女』の他に2つのフェルメール作品『デルフト眺望』『ディアナとニンフたち』を所蔵しています。また、フェルメールと同時期に活躍したオランダの画家レンブラントが描いた『テュルプ博士の解剖学講義』『自画像』、フランス・ハルスやルーベンスの作品など、巡りやすい規模の館内にじっくり観たい絵画が散りばめられています。

お初なので順路に従い下の階から上へ
『真珠の耳飾りの少女』を目指して

最後の部屋でついにご対面!

真珠の耳飾りの少女
寸法 44.5 × 39 cm

この絵は肖像画ではなく想像上の人物を描いたとされていますが、そうとは思えない不思議な存在感を放つ彼女。今にも何か言葉を発しそうなツヤ感ある唇と、耳飾りに反射する光に目が惹き寄せられます。ずーっと観ていたくなる目にも心にもやさしい感触の絵。

この時、周囲の鑑賞者はそれなりの人数でしたが、さまざまな角度から十分に楽しむことができ心が満たされました!人気の絵画をこんなにもじっくり鑑賞できる美術館はとても珍しいのではないでしょうか。

2012年上野の東京都美術館で開催された「マウリッツハイス美術館展」を訪れた際、私は長らくの念願であった”彼女“と初対面を叶えたのですが……実際のところ、入館〜鑑賞までは長時間並んで待ち許された鑑賞時間はほんの一瞬だった記憶が。今回は自分のペースでこの絵を楽しめたことで、初めての気付きもいくつかありました。もしアムステルダム国立美術館の特別展内で鑑賞していたら、こんなにも十分には向き合えなかったかもしれない。訪れて本当によかったと思える美術館なのでした。

マウリッツハイス美術館の
エントランスホール

マウリッツハイス美術館公式サイト(日本語ページ)
https://www.mauritshuis.nl/jp/
所在地:Plein 29, 2511 CS Den Haag, Nederland

オランダごはん3日目

「オランダごはん事情」についてはこちら。

この日は旅最終日。アムステルダムからデン・ハーグや空港への移動もあったので、お店に入ってゆっくり食事する時間は確保しにくく軽食の一日となりました。

デン・ハーグで朝ごはん

中央駅近くにあるカフェ
PERRON X COFFEE
のオーツラテ

Den Haag Centraal(デン・ハーグの中央駅)に到着後、マウリッツハイス美術館の予約まで少し時間があったので朝ごはんをすることに。改札を出てすぐのところにあったAlbert Heijn To Go(駅構内にあるコンビニ型スーパー)で物色してみる。パン・サンドイッチ・ラップサンドなどが充実している印象でした。具材は定番のものから異国フュージョン系まで様々あり、一般的な材料で作られる商品の他にベジタリアンやヴィーガンの選択肢もあったのですが、グルテンフリーは甘いもの以外で軽食向きの商品を見つけられず……。

最終的に選んだのはSUSHI WRAPなるもの!加熱したサーモンと野菜の太巻きのような感じです。パッケージにグルテンフリー表示はなかったけれど、原材料欄に目を通すとグルテンが含まれる食材名はなかったので試すことにしました。確実でないと購入できない人もいますから、コンビニでの選択肢についてお伝えできたらと思った次第です♪

公園のベンチで
SUSHI WRAP

日本の外で出会うSUSHIを名乗るものは、期待して食べてはなりませぬ。笑
たまに消しゴムのような食感のしゃりに出会うこともありますが、これはそこまでひどくなかったですよ〜。オススメではないけれど、旅先でお米が恋しくなった時に好奇心で試してみるのは面白い。
※Albert Heijnの通常スーパーマーケットについてはこちら

Koekamp公園にある
マロニエの木

青空の下お花見気分でピクニックは気持ち良い。公園内には鹿がいて(柵あり)野生なのだとか。

Koekamp公園の鹿

デン・ハーグで小腹を満たす

オランダらしいお魚の屋台
Buitenhof Herring Stall

美術館のあと、アムステルダムへ戻る電車の時間までハーグ散策をしていると、お昼時でにぎわうお魚屋台Buitenhof Herring Stallを発見。今回オランダ初上陸の夫に試して欲しいと思っていた名物料理があるので立ち寄りました。

ハーリング(Haring)と
キベリング(kibbeling)

ハーリング(Haring)=ニシンの塩漬け
パンにハーリングを挟んでいただく定番スタイルはBrootje Haring (ブローチェ・ハーリング)です。「ニシンとパン?合わなそう……」彼は不安がっていましたが、ひと口食べると気に入ってペロリ。
私は自分用に、カットして刻み玉ねぎをのせたシンプルバージョンを注文しました。ちなみに、尾びれを掴んで上を向き口へ丸ごと入れる伝統的な食べ方にはまだ挑戦できておらず……!笑

キベリング(kibbeling)=タラのフライ
揚げたて白身魚のフライですから、好きな人は多いのでは?身が柔らかくてとても美味しかったですようです!添えてあるタルタル風ソースも大絶賛。
この屋台ではグルテンフリーの衣オプションはなさそうだったけれど(オランダ語表記で見落としている可能性も大)アムステルダムで検索した時には取り扱いあるお店情報も見かけたので、いつの日かGF仕様を試してみたいな〜。

このような屋台はここに限らずオランダでよく見かけるので、小腹を満たしに気軽に立ち寄れる感じが気に入っています。

Buitenhof Herring Stall
※WEBサイトはなさそう
所在地:
Buitenhof 30, 2513 AG Den Haag

デン・ハーグの街並みと
Kindakoのたこ焼き

デン・ハーグにKindakoというたこ焼き屋さんがあることを発見した我が夫、もしかすると『真珠の耳飾りの少女』より楽しみにしていたかもしれません。

ロンドンではポップアップ出店することがありますが、通常は和食系レストランのメニューのひとつか冷凍食品を購入するか……という感じ。ですので “そうそう!このスタイルのたこ焼きが食べたかった!” のだそうです。笑
鉄板に生地を流し込み次々くるりと回して焼くアノ場面を想像していたのですが、購入時は作り置きを温めていたような。繁忙時間ではなかったからなのか?店構えなど期待値が高かっただけにちょっとガッカリなポイントではありました。しかし、雰囲気ってやはり大事で、屋台風に食べられただけで満足度は高かった様子。たこ焼きは日本食の中でも認知度がまだまだなのだろうな〜質向上のためにも今後に期待です!

私はというと、ここで日本風のねっとり甘い焼き芋(JAPANESE BAKED SWEET POTATO)にありつけ大満足!ヨーロッパ生活でもさつま芋は買えますが、甘みが少なめで食感はほっくりもねっとり感もなくあっさりとしているものが主流なので、貴重なおやつ時間となりました♪

Takoyaki Kindako公式サイト(英語)
https://kindako.nl/
所在地Lange Poten 1, 2511 CL Den Haag

さてさて、アムステルダムへ戻ってまいりました。空港へ向かう時間まで、お土産を買ったり散策の続きを楽しんだり……♪

アムステルダムの街角

アムステルダムでおやつ&お土産@Rudi’s Original Stroopwafels

Albert Cuyp Marktにある
Rudi’s Original Stroopwafels
の屋台と焼きたてワッフル

美味しいStroopwafels(ストロープワッフル)を求めて、アムステルダムの南側にあるAlbert Cuyp Markt(アルバートカイプ市場)にやってきました。お目当てはRudi’s Original Stroopwafelsの屋台!伝統的な製法とオリジナルレシピで焼き続ける超人気店です。

ここでは、お土産にぴったりの包装済みパッケージの他に、焼きたても販売。注文後に目の前で焼いてくれるので、焼きたてならではの香りや食感を楽しめます♪ オランダでは至る所で目にするストロープワッフルですが、大量生産の市販品とは全く異なる絶品に出会える場所。

よき思い出をシェアしたい友人&夫おやつ用に包装済みを購入し、夫初焼きたてを実食〜。甘いものは苦手でも、ここの焼きたてワッフルはおかわりするか真剣に悩んでいたことに驚き。食材選びからこだわり丁寧に作られているからこそ表現できる味わいがあるんだろうな✴︎

ここでの販売は一般的な材料で作られるワッフルのみですから、私はただよう香りで以前食べた時の記憶を引き出しつつ目を閉〜じ〜る〜。笑
昨日一昨日と自分用のグルテンフリー仕様を2種類すでに入手済みなので、帰宅後の食べ比べを楽しむことに集中するのみ!

お土産は大好評!アムステルダムに来たらぜひまた訪れたい屋台です。

Rudi’s Original Stroopwafels公式サイト(英語ページ)
https://originalstroopwafels.com/
所在地:Albert Cuyp Straat t/o 182 Stand 134, 1073 BL Amsterdam

アムステルダムでヘルシーおやつ@Petit by Sam

Petit by Samの外観

Petit by Samは、からだに負担の少ない食材を選んで作るヴェーガン・グルテンフリー・乳製品不使用のお菓子を提供しているお店です。ここへ来ることをとても楽しみにしていました!

ケーキ・クッキー・バー
などの選択肢がある
シンプルなかたちと
デコレーションが可愛い

どれも美味しそうで悩む……この日はMocha loaf(ヴィーガン・グルテンフリー・ナッツフリー)とZesty Orange(グルテンフリー・乳製品不使用)を選んでみました♪

Petit by Samの
Mocha loafと
Zesty Orange

日ごろ同じカテゴリーのお菓子づくりをすることもあり、一般的な材料を使わずに作る場合の難点などはよく理解できるし、イマイチだな〜というものに出会う確率は高めだと思うので、美味しい!また食べたい!と感じる機会は多くなく貴重です。
このお店のケーキは、また買いに行きたいし他の商品も食べてみたい!食感・甘さ加減など、好みだったな〜♪ ヘルシーかつ美味しいを追及するコンセプトにも共感。ロンドン支店希望したくなりました。

Petit by Sam公式サイト(英語ページ)
https://petitbysam.com/
所在地:Vijzelstraat 93, 1017 HA Amsterdam

アムステルダム散策のつづき。

川沿いは自転車だらけ
さすが自転車大国
アムステルダムの風車
De Gooyer(デ・ホイエル)

オランダといえば風車を想像しますが、今ではとても貴重な建造物なのだそう。意外にも簡単にアクセスし見られるものではないのです。
アムステルダムにある風車で比較的訪れやすいのがDe Gooyer(デ・ホイエル)ではないでしょうか。国定記念物に登録されている風車で、オランダで最も高い木造工場とのこと(高さ 26.6m)。内部は見学できませんが、周囲を歩き雰囲気を味わうことはできました。

De Gooyer(デ・ホイエル)を
下から覗いてみる
有名な跳ね橋
Magere Brug(マヘレ橋)

滞在中は、ちょうど藤の花がいたるところで綺麗に咲いておりました。きれい✴︎

オランダらしい建物と
藤の花の組み合わせがステキ

それでは、また!

※この記事は2023年5月16日滞在当時の情報です。

1日目と2日目の様子はこちら。


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