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フランス生活で習ったチキンとオリーブのトマト煮込み【レシピあり】

寒くなり煮込み料理が恋しくなる季節が到来!

今回は、
おいしいオリーブが手に入った時に
作りたくなる、
チキン煮込みをご紹介します。

フランス在住時代、渡航後わりとすぐの時期で
まだフランス生活の右も左も
わからなかった頃に教えてもらった、
初めてのフランス家庭料理。
もう15年も前の出来事だけど、
手書きでメモしたレシピは
今でも大切に保管してあります。

家庭料理で使うお肉であっても、
お肉専門店で買う人が多いフランス。
部位と重さを指定してお肉を買うことや、
まだ鳥の羽が若干残った状態で渡されること、
それから、調理の前には皮を消毒したり
羽を取ったりする作業から取り掛かる…
というのは、
日本のスーパーで綺麗に切り分けられた状態の
お肉しか触った経験がない、若かりし頃の
私にとって何もかもが新鮮で刺激的でした。

さすが美食の国フランス!
自宅で食べる肉選びも妥協しないのです。

それでは、日本でも材料が揃えやすいように
少しアレンジしたレシピをご紹介。

【チキンとオリーブのトマト煮込みレシピ】

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【材料】2〜3人分

・鶏肉(骨付きもも肉)…300g(なければもも肉や手羽元がおすすめ)
・トマトピュレ…200g
・緑オリーブ…20粒ほど
・野菜だしパウダー…5g
・ニンニク(みじん切り)…ひとかけ
・ローリエ…1枚
・塩・こしょう…適量

フランスにお住まいの方は、お肉屋さんでFermier(フェルミエ)という放し飼いで育てられた鶏の、もものあたりを買ってきます。可能であれば抗生剤・ホルモン剤不使用であることを確認できるとベスト。
下準備で、皮へ塩を振り擦りながら残っている羽を綺麗に取り除きましょう。消毒の効果もあります。

日本でお肉を購入する場合も可能な限り、
良質な餌を与えられ自然に近い状態で
伸び伸び幸せに育った鶏を選びたいものです。
肉質が全然違うし何より安心・安全!

【作り方】

⒈ フライパンをあたため、油少々を伸ばして鶏肉の皮目をカリッとなるまで焼き、余分な油を出します。
⒉ 別の煮込む用の鍋へオリーブオイル大さじ1(分量外)を入れあたためて、みじん切りにしたニンニクを入れ香りが出るまで炒めましょう。
 皮目を焼いた肉・オリーブ・トマトピュレ・野菜だしパウダー・ローリエを入れ、煮込みます。
※煮込む目安:骨付き肉であれば、肉にしっかり火が通り煮崩れて骨が見える状態がベストです。
 塩・こしょうで味を整え一旦冷まして味を馴染ませます。
 食べる直前にあたため直してから召し上がれ♪

【おいしく作るポイント】

・骨付き肉を使うと煮込んでいる間に出汁が出るのでよりおいしくなります。骨付きもも肉が手に入りにくい場合は、もも肉と手羽元を半分づつブレンドするのがおすすめです。
・皮目を全体的にカリッとしっかり焼くと、煮込みのソースがよく絡みます。
・もし手に入るようでしたら、野菜だしの代わりにビーフブイヨンを使うと、鶏の旨みがより引き立ちますよ。
・このレシピはSTAUB鍋での調理のため無水調理しましたが、煮込んでいる間に水分が足りなくなる場合は、焦げないうちに水を少し足して調整してください。
・ニンニクの香りを出した後に、スライスした玉ねぎを一緒に炒めてもおいしく仕上がります。

このオリーブは、数年前に出会った
小豆島育ちの国産オリーブ。
貴重な手摘みの果実を新鮮なまま
浅漬けにしているので、フルーティで
とってもおいしいのです!
毎年この時期にしかお目にかかれないから、
見つけるとつい買ってしまうお気に入りのひと品。

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最近はこのオリーブが手に入ると、
”鶏肉と一緒に煮込みたい欲”が
発動してしまうのでした。

煮込みとあわせる主食

完成した煮込みを
どんな主食と合わせるかというと…
何とでもおいしい!笑

我が家は玄米を添えて食べることが
多いのですが、白米はもちろん
(バターライスにしたり…!)、
バゲット(パン)・ショートパスタ・
じゃがいも・雑穀類(キヌアとか)・豆類…etc.

その日の気分で気の向くままに、
お好きな主食をあわせていただきたい。

そして、煮込み料理と言えば、
北アフリカや中東系の料理で食べられる
粒状の極小パスタである
クスクス(Couscous)がよく合います。
しかし、2017年にグルテンアレルギーを
発症して以来、大好きだけど選択肢から
除外して過ごしていました。
そんなある日
近所のフランス系オーガニックスーパー
買い出しに行くと、グルテンフリーの
クスクスが売られているのを発見!

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嬉しすぎてもちろん購入!
原材料はとうもろこし粉と米粉。

今のところオンライショップでは
購入できない様子だけれど、
今後はもっと普及してどこでも
入手できるようになることを願っています。

そしてクスクスの良い点は、
調理がとっても簡単なところ。

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まずは鍋にクスクスと同量の水を
沸騰させてクスクスを入れたら、
塩とオリーブオイル(バターや他の植物油でもOK)
を加えて混ぜ、火を止めて蓋をし10分蒸らすだけ!

※小麦製のクスクスの場合も
同じく簡単に調理できますよ。

お米を炊き忘れてピンチの時や、
主食に悩む時の救世主。
それに短時間で調理できるから、
災害時にも重宝しそう。

何より、グルテンフリー生活は
主食をお米に頼りがちになるので、
バリエーションが増えたことが嬉しいです♪

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お皿へボイルしたインゲンも
一緒に盛り付けていただきました。

おいしいオリーブの旨みがソースへ染み出ていて、
オリーブにはトマトソースがよく絡んでいるし、
鶏肉との相性がなんと良いこと。

そして、初グルテンフリー・クスクスはというと、
米っぽさが強すぎるということもなく
小麦のクスクスと大差を感じることもなく、
煮込みのソースとのハーモニーを
存分に楽しませていただきました。

グルテンフリーではない人にも
受け入れられる味だと思うので、
見かけた際はぜひ試してもらいたです。

クスクスのみならず
【チキンとオリーブのトマト煮込みレシピ】
のほうもぜひ♪

それでは、また!

※レシピの転用・転載はご遠慮ねがいます。

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