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ロンドンに「さようなら」と「ありがとう」
先日の記事「引越しのあれこれ」を経て、約3年間を過ごしたロンドンの街から旅立つ日が近づいてきました。この記事では、ラスト数日〜日本上陸までを記録。
部屋のクリーニング翌日は、急遽次の入居希望者さん達の内見予約が入った。引越し作業前に来た方々は契約しなかった様で、不動産屋さんとしては早く決めてしまいたいのでしょう。
日本の賃貸では、前の住人が居る状態を内見することって(経験した限り)ほぼ無いのでは?と思うけれど、欧州・英国ではわりと定番のスタイルのよう。この部屋では毎度1組ずつやって来たので対応しやすかった。
かつてドイツ在住時代には、一度に8人が土足でズカズカ乗り込んできて、食器棚やクローゼットをそれぞれ勝手に開けられたこともあり、内見希望を受けるのがストレスだった記憶があるのです。(2006〜2010年頃の出来事なので今は状況が違うかもしれないし、地域によっても内見の仕方は異なるのかもしれない)
内見する側の立場になると、住人へ直接質問もできるし、実際の暮らしをイメージしやすいというメリットもあります。ただし、内見先がすべて整理整頓されたお宅とは限らないので、デメリットになる場合も大いにあり。笑
さてさて、あとは鍵を返すだけです。
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ファーマーズマーケットも最後に
大好きなコーヒー屋さんのバン
最後の日曜日は、いつも通っていたファーマーズマーケットへ。お気に入りのお店の方々とは毎週のように言葉を交わし、すっかり顔見知りになったので、しっかりとお別れのご挨拶をする。
ここで出会えた皆さんからの優しい言葉や、おじちゃん達の粋なジョークの数々は、日常に欠かせない癒し時間でした。それに、新鮮な旬の英国食材を入手できるこのマーケットは、私にとって学びと発見が絶えないとても魅力的な場所だった。ロンドンでの食と健康を支えてくれた中心地。
そんなおセンチ気分に拍車をかけるように、大好きな友人家族にもバッタリ遭遇!一気に寂しさが込み上げてくる。
買い物後はこの日も、コーヒー屋のおじさんの所へ立ち寄る。いつもの場所でいつものコーヒーを飲みながら、この街での日々を回想。人生は日々少しずつ、時に大きく変化するものなのだなぁ……なんて、あらためて考えてみたり。別れを「寂しい」と感じられる出会い・関係に恵まれたことに感謝して、次へ進むことを受け入れていきたいな。
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週が明け、物件のチェックアウトと鍵の返却日。1時間ほどかけて不動産屋さんと部屋の状態や在庫(大家さんのキッチン雑貨・インテリア)などを確認し、無事終了。後日レポートが来るので、それを確認して精算があれば別途やり取りをする流れです。
まだ完全に済んだ訳では無いけれど、ほぼほぼ解放された気分!
最後にカオスな手荷物を整えて、出発に備えます。
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出発日は晴天で、満月翌日のまあるいお月様が美しい輝き!早朝4:30の眠気が吹っ飛ぶ。
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ヒースロー空港に到着し、荷物を預けて搭乗口へ。苦戦した荷造りは、今回ふたりで8個の手荷物へまとめることができた。(預け荷物4個、機内用4個)
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このロンドン生活が始まった時は、コロナ禍で渡航にはまだ検査や隔離が必要な時期だったし、コロナ禍が明けてからも世の中が通常モードへ戻るまでには時間を要した中での、海外生活という大きな生活環境の変化。また、今回は夫の仕事都合での渡航だったこともあり、制度上の問題など何かと制限が多く、物理的にも精神的にも孤独を感じていた期間は体感的にだいぶ長かった。20代に経験した単身渡航 & 現地採用の欧州生活とは、全然違った印象が残る日々。
その時は「なんて修行みの強い日々だろう」と、もがいていたような気がするけれど、振り返ると学びは多かったし、ちゃんと “次“ へも繋がっていたように感じています。
でも、私ひとりではその気付きへ辿り着くことは出来なかったと思うので、私自身が「辛いな」って感じていたとき、その気持ちにとことん寄り添ってくれた家族や友人たちには、感謝の気持ちで一杯です。
人が生きる環境って、ひとりひとり状況が異なるから似ていることはあっても皆それぞれ違うもの。それに加え、ご時世的なものとかタイミングなどもあるし、人によりキャパも異なる(メンタル的なもの体力など)。
ここでの暮らしで心掛けていたのは “一般的にどうか“ とか “他人と比べてどうか“ ではなく、自分自身が感じていることに可能な限り向き合うよう意識して過ごすことでした。どう努力しても変えられない事があったり、過去の状況と比較してもどかしさを感じたり、周囲の人たちとの相互理解がスムーズにいかない、、、なんてこともありますから、様々な状況で迷い・悩み・試行錯誤したことで何かしらの「答え」みたいなものも得られた気がします。
結果、総じて良き経験。
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ロンドンへ「ありがとう」の気持ちを込めて次の目的地へ!
じつは、ヘルシンキ経由の便に乗ったのでちょっと寄り道。笑
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乗り継ぎ時間は5時間。少しだけヘルシンキ市内まで足を運んでみることにしました。その時の様子は、こちらの記事で紹介しています。
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確保できた散策時間は1時間のみ!
空港へ戻り、いよいよ日本へ向かう時間です。
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出発ターミナル
再び保安検査を行い搭乗口へ。
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日本行き搭乗口
北国の空へ飛び立ち、日本を目指します。
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出発から13時間後、無事に東京へ戻ってまいりました。
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日本上陸から3日、現在まだ時差ボケ中。荷物待ちの家の中は(仮)状態で整い切らず、Wi-Fiの工事も済んでいないので、しばらくは記事を書くためカフェへ通う日々が続きそうです。(記事は携帯アプリよりPCの方が書きやすい)
なんだかとても、とりとめのない内容になってしまいましたが、取り急ぎ、帰国のご報告まで。
それでは、また!