本場クリスマスマーケットの定番ドイツ風じゃがいもパンケーキ【レシピあり】
じゃがいもがたくさんあるので、ふと思い出し食べたくなったドイツ風じゃがいもパンケーキ。
「ライベクーヘン」またの名を「カルトッフェルプッファー」ドイツのクリスマスマーケットでは定番おやつです。
甘めのアップルソースと一緒に食べるところがドイツっぽい。
初めで食べた時は、味の組み合わせに違和感たっぷりだったけど、すっかり慣れて今では懐かしい味。
今回はグルテンフリー仕様にアレンジして作ってみました。
この時期に思い出すこと
「今年はコロナでクリスマスマーケットも中止だって…。」
先日、ドイツに住む友人からガッカリ感がにじみ出る、こんなメッセージが届きました。毎日万単位の人たちが感染し拡大し続けているヨーロッパの状況では、仕方のない決定なのかもしれない…。
でも、夏時間から冬時間へ変わった後、日照時間が極端に減り1日のほとんどが暗闇に包まれる北ヨーロッパの冬では、誰もがクリスマスマーケット開始日だけを楽しみに過ごしている!と言っても良いほどの雰囲気なので、心底ガッカリしてしまう気持ちは理解できるのです。
わたしも、2006年から4年ほど仕事の関係でドイツ・フランクフルトで生活していました。気候が良く晴天が続く10月が終わり、11月が始まると一気に冬になる感覚があって。暗くて寒くて天気が悪い日がつづくと、人はそれだけで憂鬱になってしまう。これは、日本の生活では味わったことのない感覚でした。
「クリスマスマーケットまであと○日!」と、友人や職場の人たちとカウントダウンしていた事を、毎年ちょうどこの時期になると思い出します。
…ということで、クリスマスマーケットの時期にはまだちょっと早いけれど、これを食べてドイツ生活の思い出に浸ってみた♪というわけです。
ドイツ風じゃがいもパンケーキのレシピ
前置きが長くなりましたが、ここから材料と作り方をご紹介!
材料
【生地】7〜8枚分
・じゃがいも(皮むき後)500gほど
・玉ねぎ 1/2個
・卵 1個
・米粉 大さじ2杯
・くず粉(片栗粉で代用OK)大さじ2杯
・ベーキングパウダー 小さじ1杯
・自然塩 少々
・こしょう 少々
・ナツメグパウダー 少々
・植物油 適量
☑︎グルテンフリーでなくてもOKな人は 米粉→小麦粉 でどうぞ
【アップルソース】
・りんご 小ぶりのもの1個
・レモン果汁 少々
・はちみつ 大さじ2-3杯 ※りんごの甘さにより調整
・自然塩 少々
アップルソースは、生地を作る前に作っておくと良いでしょう。
アップルソースの作り方
⒈ お鍋にりんごを細かく切って入れ、変色防止にレモン汁を振り混ぜる。
⒉ はちみつを混ぜ合わせて少し水分が出るまで待ったら(5分ほど)塩少々をふり、火にかけて柔らかくなるまで煮る。煮えたら、火を止めて粗熱をとる。
ブレンダーで攪拌するとムース状になりライべクーヘンのソースっぽくなります。皮付きのまま作ると、写真のようなピンク色になります。
じゃがいもパンケーキ「ライべクーヘン」の作り方
1. 米粉・くず粉・ベーキングパウダー・塩・こしょう・ナツメグパウダーを混ぜておく。
2. じゃがいも、玉ねぎをすりおろす。(フードプロセッサーで攪拌すると簡単)ボウルの上にザルを重ね、すりおろしたものをザルへのせる。手のひらで軽く押し水分を切る。
3. ボウルの中に出た水分を捨てて、ザルに残った材料をボウルの中へ移す。
4. そこへ工程1で混ぜた粉類を加え、溶き卵を注ぐ。ゴムベラで粉っぽさがなくなるまで混ぜ合わせる。
※米粉ではなく小麦粉を使う場合は、練りすぎないようにさっくり混ぜる
5. フライパンへ油を注ぎあたためる。スプーンで生地をすくって、平らな丸型に整える。(2つ使うと作業しやすい)
6. 片面をじっくり焼いてから、油はねに注意して手前から奥へ向けひっくり返す。
7. もう片面もきつね色に焼けたら完成。よく油を切ってからお皿に盛り付ける。
⒏ アップルソースを添えて召し上がれ♪
おいしく仕上げるコツ
生地の味付けはちょっと濃いめと感じるくらいが◎
ナツメグはなくても作れますが、あった方が美味しいです。
揚げ油はお好みでどうぞ。バターを少量加えるのも香ばしくなり○ 油の量は少し多めの方がキレイに焼き上がります。
生地を加熱中は、あまり触りすぎずじっくり火を通し、まずは片面をキレイなきつね色に仕上げてから裏返すと上手に焼けます。
自宅にいながらドイツのクリスマス気分を!
ドイツ・クリスマスマーケットの屋台で食べられる定番スナック「ライべクーヘン(またはカルトッフェルプッファー)」仕事帰りや休日に、大きなもみの木があるクリスマスマーケットの広場へ向かい、寒空の下で揚げたて熱々をハフハフいただく。友人や同僚たちと一緒に、グリューワインというクリスマスのスパイス入りホットワインを飲んで冷えた体を温め過ごす至福の時間✴︎
12月に入ったら、本場ドイツのクリスマスマーケットを想像しながら、ライべクーヘンを摘んでホットワインを飲む……そんな、おやつタイムを過ごしてみてはいかがでしょうか!?
自宅で作ると屋台より油っこくなく、食べやすく仕上がります。定番パンケーキに飽きたら、レパートリーのひとつに加えるのもオススメ♪
それでは、また!
「ケの日の台所」から生まれる
日々の食事を大切に