都内から日帰り。銚子電鉄で行く漁港への小さな旅 2020.06
昨年の初夏、東京での緊急事態宣言が終了後のある週末、ふと思い立ち中1の息子と銚子へ行ってきました。
豊洲市場に足を運ぶようになった4〜5年前、仲卸さんに勧めていただき銚子の金目鯛を口にした時から、いつか行ってみたいと憧れていた場所でした。
銚子の金目鯛は粕漬けにすると身はとろけるようだし、刺身も脂がのってしっとり。調べてみると銚子にはキンメ祭りなるものまであるようなのです。いったいどんな場所で水揚げされるのかなと。
この時は息子とローカルな旅気分を味わうために行きは各駅停車と快速を乗り継いで銚子駅まで3時間かけて行きました。(ちなみに東京駅から急行を使えば2時間。帰りは特急で帰りました。)おもむきのある看板と電車に旅気分が高まります。
ホームに置いてある椅子も銚子らしい。
何も調べずにフラリと行ったので、全く知りませんでしたが銚子は卸売市場が3つもある巨大な漁港でした。特定第三種漁港という国に指定をされている港だそうで、近年では水揚げ高日本一とのこと。納得の大きさです。
写真は観音という駅から歩いて行った第一卸売市場のある漁港。休日ということもありますが広すぎて漁船が遥か彼方に。
漁港好きにはちょっと寂しい風景。
地図でもう少し小さそうな港を探し、今度は銚子電鉄の終点、外川へ。
5分くらい急な坂を下ると港が見えてきました。そうです、こんな感じの漁港が好きなんです。しかもここが金目鯛の水揚げ港のよう。なんてラッキーな。
今回は町の様子さえ見れればそれでよかったのですが、なんと漁港の脇に美味しそうな佇まいの定食屋さんがあり、入ってみたら思いがけなく金目鯛にも出会えました。
お店の方に伺ってはいませんが、新鮮なキンメをその場で煮ていて、さらにはお味噌汁、小鉢、そして漬物まで自家製。煮汁がツヤツヤで食欲を誘います。
幸せな気持ちになりながら青空になった空の下をくるりと散歩して、次は金目鯛を買いに来ようと心に決めて帰路につきました。
東京から最短で2時間半、おいしいごはんを食べてキレイな景色を見て。そんな小さな旅ができる日常が早く戻ってくると良いですね。