「おすすめ」しないで「情報提供」してみる~気持ちがラクになってうまくいく営業のヒント~
こんにちは! コミュニケーションの先生 あかりさんです。
先日、ランチをしようと初めて行くお店に入った時のこと。案内されて席に着き、さあ何を食べようかな、とメニューを開くとおいしそうなものがいくつも。その中でも『日替わり御膳』と『カレー』の2つで迷ってしまいました。
思ったことをそのまま口に出しがちな私は(笑)「『日替わり御膳』と『カレー』で迷ってます……」とつぶやくと、店員さんはこう言いました。
「『日替わり御膳』はいつも早くに売り切れるんですが、今日はまだあるんです」とにっこり。
それを聞いた私の口からはすんなり「じゃあ『日替わり御膳』でお願いします」と出てきました。
私はきっと、どちらを注文しても特に後悔はしなかったと思うんです。どちらも食べたかったものだし。ただ、だからこそ迷ってしまいすぐ決められなかった。
そこへかけてくれた店員さんのひとことは、決して強く押し付けることなく、でも私が決めやすくなるようにさりげなく背中を押してくれた、心地よいものでした。
「どうですか?」「食べませんか??」とかではなくて「今日はまだあるんです」と事実をそっと伝えるのみ。おすすめするというより、情報提供をする感じ。こんな伝え方なら、言われた側は自分で選んだという納得感をもって決められるし、言う側にも負担がないですよね。
強制せず、でも相手にとって必要な情報はちゃんと伝える。そんな絶妙な力加減。こういう営業や接客のスタイル、あるいは部下や後輩への指導スタイルなら、お互い気持ちがラクになってうまくいく気がします。
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「職場で後輩ができたら読む伝え方の本(仮)」