割り稽古
点前の基本的な動作を、部分ごとに行うことを割り稽古といいます。帛紗を捌く姿はお茶を続ける上で一生ついてくるものです。ほんの少しの緩みから無駄な仕種、不自然な癖が付いてしまいます。後からそれを直すには相当の苦労が必要になりますので、焦らず慎重に体に覚えさせましょう。初めのうちは帛紗を綺麗に畳もうという意識が出てしまいます。帛紗より自分自身の姿勢、指先が綺麗に見えるよう意識しましょう。そうすれば帛紗は自然と綺麗に捌けるようになります。そして、清める所作に入ります。清めるとは、道具をきれいに拭うための所作ではありません。水、塩、酒などのお清めとおなじです。心で清めるのです。お茶のお稽古は部分ごとに心を入れる気持ちも大切なのです。