垣根涼介「室町無頼」　感想

タイトルの通りです。文庫で上下巻読みました。（以下ネタバレ有）

主人公の棒術使いの才蔵が、ヤバイ強さの牢人に見いだされ、達人っぽいおじいちゃんの元で修業し、チートじみた強さになり、幕府転覆に対する一揆に加担する話。

時代劇を普段ほぼ全く読まないし、歴史にもそんな興味ないので、時代考証とかは全くわからないが、純粋に話がシンプルで読んでて楽しかった。

あんまりそういう話として読んでるヤツは俺以外にはいないかもしれんが、中世日本が舞台の異世界チート物語として見れる。ただ才蔵の活躍をもっと見たかったというところはある。

そして、才蔵の成長物語ではあるんだけど、一方で彼への問いかけを通して、わかりやすく社会や我々への問題提起というか、そういったものもなされている。全部わかりやすい。エンタメとしての小説はこういうのでいいんだよって個人的には思いました。満足。

amazonリンクはココ