効く聴き方
父の姉、つまり伯母は
昭和のキャリアウーマン
苦労して自分の人生を築いてきた人。
10代で
田舎から関西に出てきたばかりの私にとっては
強くて、口調が男っぽくて
近寄り難い存在だった。
この頃は聴力が下がってきて
近況うかがいで電話するのも
気が引けていたのだけれど
数日前、思い切って電話してみたところ
「今、しゃべってもいい?」と言う。
「いいよ、どうしたの?」
聴いているとチャージできたらしく、
声のトーンも昔みたいに高くなってきた。
学びとか気づきとか
新しい視点が欲しいとか
いろんな理屈抜きで
聴くを実践する。
そのまま受け止めて、
反応する、相づちをうつ。
安心して話せる空間になったかな。
【聴ける存在】になれた自分を
少しだけ認められた経験だった。