シェア
きたはまなお
2021年1月23日 19:53
「これを18歳の女の子が書いたなんて…」初めて「悲しみよ こんにちは」を読んだ時、とても衝撃を受けた。20代前半だっただろうか。小説の良し悪しは始めの数行で決まる、と誰かが書いていたが、数々読んだ小説の中でも特に印象深い冒頭だ。ものうさと甘さがつきまとって離れないこの見知らぬ感情に、悲しみという重々しい、りっぱな名をつけようか、私は迷う。「悲しみよこんにちは」 サガン(朝吹登美子訳
2021年2月13日 19:15
ジャズって難しい。ジャズは、大人が聞くもの。知識がないと楽しめないもの。20代後半までずっとそう思っていた。ジャズとの出会いと食わず嫌い初めてジャズというものを知ったのは、確か山田詠美さんの小説だかエッセイだかで、10代後半だった。その頃は山田詠美さんの書く世界に憧れていた。それと共にその世界は遠いもの、非現実的なものに感じていた。その中に出てきたので、大人が聞くものというイメージが出来上