求めよ!さらば与えられん
平日の交通渋滞と違って、休日は何で混んでんの?っていう状況をよく目にする。
絶対量が多いときは仕方がないとしても交通量がそれほどでもないのになぜか渋滞という場面は、誰かそれを作り出している人がいるものだ。
先日、片側一車線の道でノロノロ運転というほどではないのだが、ダラダラと流れる列にはまっている時、かなり向こうの方で対向車が右折のウィンカーを出して止まったのが視界に入った。
こちらの車列が中途半端なスピードで中途半端に隙間無く連なって来るので横切るタイミングが見つからないのだろう。
一車線でもあり、右折レーンなども無いからその車の後ろにズラリと車が並んでいるのがここからも見える。
どうせこちらはダラダラとしか進んでいないのだから誰か入れてやったら良いのにとか思いながら、それがだんだんと近づいてきたので私はアクセルから足を浮かせ前車との車間を徐々に広げた。
「どうぞ」
の意味のパッシングをするが、反応が無いのでブレーキを軽く踏む。
そしてさらに車間を開けてパッシング。
まだ反応がない。
「なにしてんだ?早く行け!」
もうこちらは止まりそうなスピードにまで落として、目と鼻の前まで近づくと、向こうの運転手か横を向いたまま楽しそうにお喋りしているのがわかった。
「もうエエわ!」
ブレーキから離した足でアクセルを踏みつけ、少し距離の開いた前車に再び追い付いた。
私はチャンスの神だったのに
あなたは自分の行くべき道をしっかり見ていなかった
チャンスを逃し、周囲の者に迷惑をかけ
その事に少しも気づいていない
あなたは隣人とのお喋りの中に生きている
今一度、自分の進む道をしっかりと見よう
あなたの躓きはあなたが見ていなかったから
チャンスの神は他にもいる
求めよ!さらば与えられん