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移民国家としての日本

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マガジン名称を「海外事業を編集する」から変更。 ヘッダ写真はダナン@ベトナム
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2021年10月の記事一覧

選挙、行きました?/週刊「外国人就労関連ニュースまとめ」(21.10.24-21.10.30)

ウニ県メガ崎市は小林一族の世襲による支配が浸透していたせいで、すべてのイヌを犬ヶ島へ送る、という乱暴な法律もすんなり成立します。選挙だいじ。画像はIMDb。(映画『犬ヶ島』2018) 自分たちと相容れない者を隔離する施策、ニンゲンどもの世界でもおなじみですね。 ■関連して、別途note書こうかと思ったぐらいですが、投票率高いほうがいいよね。という善意に基づいていると理解しつつもさすがにこれは。と思った記事 デンマークでは、18歳で成人した後に初めての選挙を迎えると、国会議

国政選挙まもなく/週刊「外国人就労関連ニュースまとめ」(21.10.17-21.10.23)

前回の参院選、2019年7月の当欄は何をしていたか-連載始めたのが翌8月末なので記録ナシ。ちぇっ。 ただまあ参政権を持たない外国人に対して、政党はどう考えているのか。を知る機会はこの2年で劇的に増えた実感、ありますね。 17.入管問題について Q. 入管収容施設で行われている、送還前提の長期・無期限収容をやめますか? Q. 著しい人権侵害行為の多発する入管収容施設の収容について、入管庁から独立した第三者機関を設置し、根本的な改善を行いますか? Q. 帰れない事情があって

親方、ケツに火が。/週刊「外国人就労関連ニュースまとめ」(21.10.10-21.10.16)

ちなみに全宮崎駿作品中でも好きなセリフ上位に入るのが「誰がそのシャツを縫うんだい?」な私ですおはようございます。 今週わりと、ケツに火が。って思うニュースが多かったんですよね。 その筆頭がUKの現状。 スーパーの空っぽの棚には、利用客に宛てたこんなメッセージがありました。「全国的に配送の問題があり、一部の商品が届いていません」 足りていないのは、商品ではありません。その商品を運ぶ大型トラックの運転手が、イギリス中で不足しているのです。 引用長くなりそうなので箇条書きでま

作 宮藤官九郎、出演 イッセー尾形/安藤玉恵(語り)『ワタシたちはガイジンじゃない!』(2020)

ル・モンドの転載だというオンライン雑誌の記事を見かけたので、ああ、そのテーマならNHKが放送したイッセー尾形の一人芝居が参照の甲斐ある、と思ったのでした。 が。 放送当時の番組ページが死んでしまっていることに気付いて、不本意な顔になる私。一応NHKオンデマンドという有料プラットフォームで番組視聴は可能ですが(前後編、単品だと各110円) BS1スペシャル 「ワタシたちは ガイジンじゃない! 日系ブラジル人 笑いと涙の30年」<後編> −NHKオンデマンドイッセー尾形が宮藤

ノーベル賞と地下鉄で赤ちゃんを見つけた話と今日の仕事は楽しみですか。/週刊「外国人就労関連ニュースまとめ」(21.10.3-21.10.9)

今週は、法務大臣が通算最長在任記録を持つ人物から代わったタイミングで「入管施設で死亡のウィシュマさん 施設内映像を全面開示へ」という報道があり、すわ政権の方針転換か。とざわつくネット界隈。 早合点は困るよ、政権はスタンス変えちゃいないんだから。とわざわざ教えてくれる親切な新任大臣。そうですか。まあそうですよね。 ともあれ、ひた隠しにされてきた映像が弁護団にも開示されたことで、はっきりする事はありそうです。 ■ちなみに新任大臣が対応すべき話は当然たくさんあるなか、重めの話

グローバルなニュースを読んでは次に海外行けるのいつだろうねえ。と思うなど/週刊「外国人就労関連ニュースまとめ」(21.9.26-21.10.2)

グローバルな文脈で「外国人労働者」に関するニュースが複数あったのは久しぶりな気がしたのですが、いつもが国内トピック多すぎるから埋もれてるだけですね、たぶん。 英国のトラック運転手不足はもちろんEU離脱を決めたときから約束されていた未来ですが、運転手不足→ガソリンスタンドに燃料運べず給油所に在庫なくなる→国民大騒ぎ。 ってヒトのフリ見てなお、日本には関係ない。と思っていられるひとたちの多さよ。 5年ほど前からハローワークで求人募集しても、応募者が集まらない。整備士5人で仕事