
グローバルなニュースを読んでは次に海外行けるのいつだろうねえ。と思うなど/週刊「外国人就労関連ニュースまとめ」(21.9.26-21.10.2)
グローバルな文脈で「外国人労働者」に関するニュースが複数あったのは久しぶりな気がしたのですが、いつもが国内トピック多すぎるから埋もれてるだけですね、たぶん。
英国のトラック運転手不足はもちろんEU離脱を決めたときから約束されていた未来ですが、運転手不足→ガソリンスタンドに燃料運べず給油所に在庫なくなる→国民大騒ぎ。
ってヒトのフリ見てなお、日本には関係ない。と思っていられるひとたちの多さよ。
5年ほど前からハローワークで求人募集しても、応募者が集まらない。整備士5人で仕事を回しているが、追いつかず、修理に4か月待ってもらったこともあった。平林潔社長は「人材会社から従業員に引き抜きの電話もあり、取り合いが始まっている。技術継承の観点からも若手を採りたい」と危機感を募らせる
■日本国内で人手が足りないのは流通業界以外も同様なのは、まあなんとなく認知が高まっていますよね。こんなニュースもあるし。
消費者視点で、たとえば「野菜が高い」って日常があるじゃないですか。
上記の朝日新聞では天候不順で生産量減、値上がっている。という説明なんですけど、
コロナの影響で外食産業が壊滅→家庭需要に頼らざるをえない→消費全体の冷え込みでそんなに売れない。
という悪循環と、アテにしていた外国人労働者が(生産、流通、加工の)現場からいなくなっている要素が絡んでいないとは思えないんですけど。
■話が飛ぶようですけど、家事代行って分野は日本人の労働供給が期待できないから海外から人を呼んじゃおう。って企画で呼んだはいいけど人として扱う気がありませんでした、という醜聞
別件で「所管する組織における大問題」を既読スルーする大臣
国際情勢に疎いことを隠そうともせず、振りかざした正義を信じる裁判所
そりゃ、こんな社会なら私企業が在留資格の認識甘くて生じる不都合ぐらい起きるわ。って思ってしまうし
そんなこんなに比べれば「ビザがあれば雇っても大丈夫だと思った」などと言うほうが罪が軽い気がしてしまう(=まちがい)。
■反証というか、ダメなニュースばかりじゃない。とは思うんですが
これが朗報なのは事実ですけど、4年かけて恩着せがましく言うことじゃないよなあ、が正直な感想ですし、たまたま認定された感がね、どうしても気になるんですよ。
■そろそろ話題としては下火の趣が出てきている件
3月からずっと追ってきていますが、本質を理解しないまま強行されるところだった「入管法改正」を止めたのは良い事だった-という観点に立つ私ですら抱くのは、同じ悲劇が繰り返されるリスクは減ってないよな。という嘆きで、え、本当にこのまま逃げ切っちゃうのかね本邦の法を司る機関は。
そう考えると、3月14日に現地メディアが報じた「日本の外務省に事実の糾明を要請した」って一節が本当だったらよかったのに。っていう。
The embassy spokesman said that the immigration official had informed that on six occasions doctors had checked the woman and at least she had been admitted to the hospital twice.
“The cause of death is unknown yet until the authorities give a verdict on it,” the spokesman said adding that “we are awaiting the report and we already informed about this to the Japanese Foreign Ministry asking for an impartial investigation into it.” ※太字は引用者による
法務省~入管ルートではなく、外交ルートを通じていれば違った展開になったと思うんですよね。もちろん外交である以上、なんらかの見返りを日本政府が差し出すことで口を噤むリスクとセットなのですが。
……ええと、既にそういう話し合いは両国政府間でついてる? まさかね。