事務局長インタビュー後編〜ひとりひとりが活かされる組織を目指す〜
——前編につづき、どんな組織でいたいか、働いてる職員へのメッセージ、どんな方と働きたいかをお聞きしました
ひとりひとりが活かされる組織を目指す
——今後の事業や地域の関わりも踏まえ、どんな組織にしたいですか
「じぶんの頭で考えてじぶんの答えを出せる」職員の集団、組織でいたいなと思います。活発にあーでもないこーでもないって議論しあって、上昇スパイラルを描いていくような組織がいいなと。そういうことをするには、やっぱり普段から自分の頭で考えるクセをつけたり、自らチャレンジしていく気持ちがないと、単に、上から言われたことだけやってたら、仕事の質は向上しませんよね。
また、いろんなスキル、志向性、ライフステージが受け入れられる組織でありたいです。法人全体の理念は、「保健・医療・福祉の分野において、その人個人が自らの耀きを絶やすことなく安心して生活できる環境を創造する」ことですが、利用者のことだけではなく、「職員も自らの耀きを絶やすことなく」自分らしく働いて、自らの役割や個性を活かしあえる組織でありたいと思います。
僕の役割は、未来の社会福祉制度や、経営に向き合って、次のリーダー層を育てること、新規事業の立ち上げ、ICTなどテクノロジーの活用、働く職員の雇用を守っていくことなどに注力したいと思っています。共通のビジョンを持つこと、いろんな職員の思い、考え、できることを活かしあえる職場にすることで組織の成長に繋げたいです。
自分の仕事に誇りを持って
——今、喜創会で働いている職員の方々へメッセージをお願いします
さっきの話も踏まえて、自分のやってる仕事に、誇り・プライドを持って、楽しむことを大事にしてほしいと伝えたいです。仕事が人生の優先順位の一位じゃなくてもいいと思うのですが、正社員でいえば物理的に1年の中で仕事に割く時間って睡眠時間の次に多い時間じゃないですか。そんな時間や場所がつまらなかったり、誇りを持てなかったり、面白くなかったりするんだったら、環境を変えるべきだと思います。環境というのは、職場、職種、地域であったり、いろいろあると思うんですけど、今現在、何らかのご縁があって、喜創会と出会って働いてるんであれば、その今の仕事に、誇りと楽しく働ける努力をしてほしいですね。喜創会と出会って、面接を受けて、自ら選んで入職してらっしゃると思います。会社や上司が楽しみを与えてくれるわけではありません。自分で決めたことだからこそ、自分の頭で考えるし、より生産的になって、仕事も楽しくなるし、見える景色も違ってくると思います。介護の仕事自体も、夜勤や残業がある日もあって大変だと思いますが、人の人生や生死に関われることを誇りに思ってほしいです。どんな日々が利用者さんにとって快適で豊かか、どんな最期がよいかを追求するのは、介護職だからできる役割だと思います。
どんな人と働きたいか
——これから新しく喜創会に入職を希望される方にメッセージをお願いします
先ほど目指している組織でも触れた、「じぶんの頭で考える」ことを大事にしてほしいなと思います。上司が〜と言っていたからと指示を鵜呑みにするんでなく、なぜそれをするのかに想像力をはたらかせてほしいなと思います。はじめは、業務を覚えることに一杯一杯かもしれませんが、どうやったらできるようになるだろう、よりよくなるだろうと、向上心・好奇心を持ち続けて欲しいですね。
次に、「チームを大切にする」です。これまでの経験、考え、世代、職種などの様々な違いがある人達の中で働くことになります。もちろん、ギャップを感じる場面もあると思いますが、施設として、チームとして何を大切にしているか、そのために自分の役割はどうあるべきかから考えて仕事にあたっていただきたいです。野球やサッカーなどチームスポーツでは、どんなにスキルの高い選手が1人いても、チームで勝てるとは限らないですよね。「チームでケアをつくる」ことを意識していただきたいです。
最後に、「失敗していいから、手数を打つ」ことです。業務改善や新しい取り組みをしていく中で、もちろん、失敗するときもあると思います。それでも、もがくというか、ジタバタすることが大事かなと。ぼくも、いろんなことで、ほんとに失敗ばっかりしてきました。しかし、失敗でしか学べなかったなと感じます。むしろ、失敗をすることをぼくは評価します。失敗しないってことは、何もしてないってことだと思うので。いまの職員たちにも「手数を打とう。」と口酸っぱくして伝えています。もちろん、自分の頭で考えたことをチャレンジ・実践できる環境にはしたいなと思っています。そういう自由な環境で、自分のやりたいこと、伸ばしたいこと、提供したいこと、 実践してみたいことがある方、ポジティブな空気でほかの職員を巻き込める方を迎えたいなと思います。
——お忙しい中、お時間いただき、ありがとうございました!クールな雰囲気から、思いがこもった言葉をきけた機会でした。