忘れっぽさも、うまく活かせれば?
よほどの人でないと、
自分の記憶力を、
大人になっても誇っている
なんてことはないのでは?と思いますが、
いかがでしょう?
ひと昔前までは、
同じ本を表紙だけ変えて
販売してはいけない、
というルールがあったと聞きました。
知人が、それですごく苦労されていた。
ですが。
最近は、同じ本でも、表紙をどんどん変える、
場合によっては、同時に、違う表紙の雑誌や本が
店頭に並んでいたりします…
それはさておき。
表紙が同じであろうと、変えてあろうと、
一度読んだ本を、あとでまた
買ったり読んだりすることは
ないでしょうか?
私は最近やってしまいました。
『百まで生きる覚悟』春日キスヨ、光文社新書(2018)
発行されて直後に読み、
すごくいい本!と思ったのにもかかわらず、
読んだことをすっかり忘れていました…
で、図書館でリクエストして借りてきて
手元に来ても、まだ気づかない。
なぜかというと、表紙が変わっていたから。
ですが、おとぼけもまあ、
今のところは、
それくらいですんでいるようです、
中を読み始めてから、
前に読んだあのいい本だ!と思い出します。
で思います。
自分のこのなかなかハードなもの忘れ、
大丈夫か?と。
時々、しばしば、感じることですが…
ですが、長く生きることの
しんどさ、大変さは、感じつつ、
それなりの時間を過ごしてきた中高年です。
すぐに思い直します。
忘れていたからこそ、
あらためてこの本を手に取り、
今の自分に必要なことばや考え方に
再会できたのだ。
もの忘れ、上等。
ということで、せっかくなので、
大切と思ったメッセージの一部を
ここにしたためておきます。
もっともよいのは、
ご自分で手に取って読んで頂くこと。
なんでも、ちょこっとつまみ食いをして
わかったつもり、になるのは、
最近のよろしくない傾向です。
そういうやり方ばかりしていると、
人にだまされやすくなりますから。
と言いつつ、折衷案をとって
書き留めておきます。
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長寿時代の高齢者の生き方
として望ましいのは、
健康増進を図り、
人生を豊かにする活動を日々行うとともに、
「加齢」がもたらすリスク、
誰かの世話を受けて生きるしかない
晩年があることを前提に、
元気でまだ余力があるうちに、
どのように自分は人生を終えたいかを考え、
情報収集をし、人間関係を組み直していく
生き方なのではないだろうか。
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「大変な事態、出来事が起きてからしか、
転居の必要性なんか気づかないものなんですか?」
「そうですね、それは私の場合そうでした」
聡明で何事にも慎重に備えるYさんでさえ、
こうなのだから、
備えの必要性など
あまり感じていない人の場合、
何事かの問題が生じる前に
あらかじめ備える行動をとっておくことが
いかに困難なことかと思ったのである。
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この本には、なるほど!
言われてはじめて気がつけた、
と感じることがたくさんありました。
想像するのは、それほど(かなり)
楽しくはない?自分の晩年。
だからこそ、あとで、後悔が少ないよう
備えられることは、備えておきましょうか。