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何かの呪文? ドウブキ、ヒコバエ

ここでは、仕事のこと、木のこと森のこと、
時に、先人から預かった知恵なども書いていきたいと思っています。

日頃は樹木の詳しい知識に触れる機会の少ない方にも、
ぜひ知って頂きたいことはたくさんあります。

多くの方と共有したいと願うのは、
木や森に関する「誤解」について。
そういうものは、いくつもあります。
今日のテーマもそのひとつ。

会話のなかに、突然、
「ドウブキ、ヒコバエ」
という音が出てきたとき、
ぱっと漢字に変換される方は、
どれくらいおられるでしょうか? 

ふつうは、??となるはず。

ですが、木の健康維持にとっては、
とても重要な課題なのです。
だから、樹木診断をするときの「評価項目」のひとつに入れられています。

先日も、新しいつながりで40代の職人さんと仕事をし、
いろんな話を聞かせてもらいました。
常識や経験の共有が少なめの人のお話は新鮮。

で、彼いわく。
街路樹剪定の仕事を受けると、今は、
「ドウブキ、ヒコバエは全部取れ」
という指示と
「全部残せ」という指示と両方ある。
形を作るには、残す方が、やりやすいけど、 とのこと。

私は黙って聞きつつ、そうだろうなあ、
と思っていました。

この話は、実は、樹木医や造園の職人さん、
業者さんばかりでなく、
みんなにとって、重要な課題。

というのも、この”ドウブキ、ヒコバエ”を
残すか残さないかは、
将来的に、木の健康と安全性に
大きく影響してくるからです。

でも、なぜ?

理由がちゃんとあるのですが、
長くなりすぎるので、理由は次回に。

ただし、とても重要なことなのに、
私たちの身の回りでは、残す、残さないで、 両極の考え方、やり方がある、
ということは、お伝えしておきたいです。

これから、身近で暮らす
街路樹や公園の木のそばを通り過ぎるときは、
木々のかたちにフォーカスして
眺めてみて頂ければ。

知識のまえに、感覚的な印象として、
どのように感じられるでしょうか?


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