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テーマが変わるきっかけ

樹木は、自然界は、そばでじっと見ていると、
いろんなことを教えてくれる、と思っています。
無言で、静かに、ではありますが。

樹木の診断の仕事をしていて、
あるとき、思いました。

悪くなった樹木をなんとかして健康にする。
これはできないことではないけど、
次善の策だなあ、と。

「予防」した方が、もっといい。

そして、こうも思いました。
これは樹木に限らない、
人間もだ。

もっといえば、問題全般に言えること?

だいぶ困ったことになってから
あわてて何かしようとするよりも、
まずい予兆に早く気づけ、だなあ、と。

以来、診断の際の判定(判断)が
厳しめになりました。

ある状態の樹木をみたとき、
専門家の判断でも、人それぞれです。

まあ、こんなもんでしょう(特に問題なし!)。

もあれば、

ちょっと傾向として望ましくない方向に向いている、
いまのうちに手を打っておこう(予防)。

同じものを見ても、
その人の基準や経験によって
受け取る意味合いは、だいぶ異なります。

そして、その判断によって、
その後の対策、対処は変わってきますよね?

ずっと自分のテーマが「予防」だったので
今の樹木の状態はトレンドとして
衰退傾向なのか、回復傾向なのか、
将来の予測も含めて、判断したいな、
と思って、木を見てきました。

最近、そのテーマが、
久しぶりに変わりました。

「できることと、できないことを仕分けする」。

そうなったのは、近年、
危険、安全性に関する要求が、
ますます、かなり厳しくなったから、
だと思います。

ある動画で、ある方が、
プレッシャーのかかる場面で
「できますよ!」と力強く言い、
それを実行されたのを見ました。

伝え聞くに、その仕事は
かなりしんどい展開になっているようです。

せっかくの善意や志だったのに
こうなっては、みんながツラいです。

それもあって、思います。

自然界(の出来事)に対し、
人間には、
できることと、できないことがある。

その分野の専門家、と言われる人は、
それを現実的に判断して、
人に伝える役目があると思います。

自然の法則として、
長年の経験から、
できる可能性の低い(ほとんどない)ことは
それを伝える勇気も必要だと思っています。

だから、最近では、
「現実的にみると?」
といつでも思っていて、
その目は、自分にも向いてきます。

自分にできることだって、
現実的に見きわめて
できる行動を
積み重ねることができれば
成長、レベルアップにつながるはず。

まずは自分で実験、でしょうか。




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