2022_1224_本読み
<1613字>
冒頭の写真:
隣地の塀際に植えられてる針葉樹。
そういえばモミの木っぽいけど、なんだっけ?と調べるクリスマス。
榧、でしたね、そういえば。
検索して思い出しました。
葉の硬さ、痛い尖り具合、グレープフルーツのような香り。
間違いなさそうです。
地味な感じが、とても好ましい。
高級碁盤を作る木として有名で、
鎌倉以降の関東の仏像はこの木で作られてるのが多いそうです。
二文字の針葉樹。マツ、スギ、ヒバ、マキ、ナギ、モミ、カヤ。
二文字の広葉樹。シイ、カシ、ナラ、ブナ、クリ、カバ、トチ、モチ。
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12月24日(土)は以下を読みました。
『あまりにロシア的な。』
亀山郁夫 著
青土社
第Ⅱ章 石の迷宮、蓮の楽園
1 ビバ・ペテルグルグ!
「サンクト・ペテルブルグ便り」 書簡2 (79〜81ページ)
「異端の都市サンクト・ペテルブルグ」 エッセー1 (81〜73ページ)
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実は300年ちょっとの歴史しかないサンクトペテルブルグの特異な成り立ちを、初めて知りました。人工都市として西欧の粋を集めて作られた、と表現されていて、すごいな、と思いました。
850年の歴史を持つモスクワと、いろいろな観点で対照的だとも書かれてあって、その対比も面白かったです。その一つにアジアとヨーロッパというのがあって、なにしろロシアは広すぎる、と思いました。
(山崎から見ればモスクワもそうとうヨーロッパな位置な気がしますから。)
(音読した人:山崎)
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『氷河鼠の毛皮』 宮沢賢治 作、堀川理万子 絵
三起商行
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山崎にははじめてのお話でした。
イーハトーブから遠い北のベーリングに向かう列車の中でのこと。
列車って当時すごくモダンなイメージだったんだろうけれど、今ではむしろノスタルジーを感じるものですね。
列車、飛行機、宇宙船などが、近い未来や遠い未来に、どんなイメージで捉えられるようになってるか、ちょっと興味を感じました。
代表作の『銀河鉄道の夜』なども、そうとう違った読みになるような気がします。
(音読した人:はやしさん)
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『俳句的生活』 長谷川櫂 著
中公新書
第3章
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『細雪』についてが続きます。
作中人物たちも谷崎自身も戦争のさなかに居て、そこで生きている、それこそが『細雪』の存在価値であり、盧溝橋事件も、ポーランド侵攻も書き込まれている。
〈いましがたまで、その渦中にあった〉戦後すぐの読者たちにはわかっていたことが、
平和な現代では見えなくなり、映画でもきらびやかな美しさだけに目をむけてしまい、本質が見えなくなっている、
として、
自分ならば、こういう映画にするんだがな、と設定まで書き込んでいました。
谷崎は『陰翳礼讃』しか読んでいない(と書いて『痴人の愛』読んだの思い出した)山崎は、そちらも全然浅い読みしかできていない、のではと想像しはじめました。
(音読した人:きよもとさん)
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『芭蕉連句集』 中村俊定・萩原恭男 注
四三 (木のもとに)蓑虫庵小集 147~149ページ
岩波文庫
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端書にある元禄三年三月二日は西暦だと1690年4月10日。
久々に、このサイト使いました。
332年前の伊賀上野はどんな季節巡りだったんでしょうね。
実際の季節「春」から詠みだして、三句目の「雑」(無季)を経て四句目でぐいっと「秋」に。
その変わりっぷりを感じて、ちょっと「連句」の面白みに触れたような気がしました。前に四句目からが連句の夢の世界に入るというか現実から離れて、というようなことを読んでいただいたような気がします。季を変えることも当然絡んでいるんですね。
前回も引用した『校本 芭蕉全集第四巻』(角川書店)。もう一度見ると「木のもとに」は「その3」まであるのに気づきました。その3は発句だけが同じ。そしてこれが『芭蕉七部集』にも入っている『ひさご』所収となっているそうです。
いろんな人が絡んでくる感じがあって、面白いです。
(音読した人:山崎)
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