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2023_0211_本読み
<947字>
冒頭の写真:
シキミの木が、腕立てのようだったですが、いったいこの土の下にどのくらいの根が伸びているのか、と思いました。
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2月11日(土)は以下を読みました。
『あまりにロシア的な。』
亀山郁夫 著
青土社
憂鬱な間奏曲「ウリヤノフスク物語」
(128〜133ページ)
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ウリヤノフスクを訪れた筆者、スパイの嫌疑で拘留され、内務省でさらなる尋問を受けます。
結局、解放されたが
〈 ホテルに戻った私は、得体の知れない不安のために、生まれてはじめて死をまぢかに感じた。 〉
恐ろしい体験でした。その後のレーニン・メモリアルの見学で
〈 それまで何の興味も抱くことのなかったレーニンの存在がにわかに輝きを帯び、心と体の汚れをすみずみまで洗い流してくれるような気がした。 〉
という心理にまでなってしまっているのが、衝撃の強さをよく表していました。
(音読した人:山崎)
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『漱石・子規往復書簡集』 和田 茂樹 (編集)
岩波文庫
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漱石の13通目。
8月9日。
小生の病、ということばがでて、後で別の箇所を見ていただき、眼病とわかりました。暑い夏にたいへんだったのだな、と思いました。
今回も、英語がたくさん。
(音読した人:めいさん)
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『俳句的生活』 長谷川櫂 著
中公新書
第6章 庵
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芭蕉の
〈 山も庭もうごき入るるや夏座敷 〉
という芭蕉の句がでていました。
前回のポーソンの流れで、ミニマリズム。
俳句もまさにミニマリズム
鴨長明の方丈は、3メートル四方で、折りたたんで移動もできた、などの話題も。
〈 市中はもののにほいや夏の月 凡兆 〉
〈 肌のよき石にねむらん花の山 路通 〉
〈 いくたびも雪の深さを尋ねけり 子規 〉
〈 鎌倉の草庵春の嵐かな 虚子 〉
以上のような句がでてきました。
路通は真に漂泊の人だったらしく、庵すらなく、旅も野宿が基本だったらしいです。
(音読した人:きよもとさん)
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『芭蕉連句集』 中村俊定・萩原恭男 注
四四 秋立て(あめ子)150~152ページ
岩波文庫
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干し瓜、というものがでてきて、
注でこういう食べ物があったのか、と思いました。下記です。
〈 越瓜(しろうり)を縦に切り塩をまぶし暑熱の石上に晒し干し、塩を洗い去って酒に浸して食う(和漢三才図会)〉
(音読した人:山崎)