2022_0908_本読み
<1401字>
冒頭の写真:
ちいさいアサガオと、赤いのはマルバルコウソウ。
アサガオの方は、ここ10年とか20年に意識するようになって、
琳派の絵にでてくるようなかわいいアサガオ!と思っていましたが、
今調べると、アメリカアサガオという南米原産の帰化種らしいです。
マルバルコウソウの方は北米原産の帰化種。
両種ともヒルガオ科サツマイモ属で、こうして日本で出会って絡んでるってわけですね。これも、ご縁?
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9月8日(木)は以下を読みました。
『虹の解体』 リチャード・ドーキンス 著
福岡伸一 訳
早川書房
第 12 章 脳の中の風船 378ページまで
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人間の脳は、生物の進化の速度を考えると、ものすごい速度で肥大化している、という事実を言っていました。そのことを「風船がふくらむように」と言っているんですね。
こいでさんの
「がん細胞の死なないで増殖していく性質も、人間の急速な進化を思わせて、進化と関係あると思う。人間以外の生き物ってどのくらいの割合でがんに罹るものなのだろう」
という疑問が興味深かったです。
(音読した人:山崎)
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『畏るべき昭和天皇』 松本健一 著
新潮文庫
天皇の戦争責任その二
「帝国国策遂行要領」の御前会議
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1931(昭和16年)9月6日の御前会議のこと。日米開戦の3ヶ月前ですね。
ここで昭和天皇は明治天皇の和歌
〈 よもの海みなはらからと思ふ世になど波風のたちさわぐらむ 〉
を、朗読したそうです。
大昔の天皇が歌を詠むのは当たり前な感じがしますが、
近代に、こういう場面で歌を朗読する、ということが、何かとても特殊な感じに思えます。日本ってどういう国なんだろうか。
この件について考察した、平山周吉『昭和天皇「よもの海」の謎』(新潮選書2014年)という本がありました。読んでみたいです。
(音読した人:こいでさん)
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『うたうのだいすき』 ジョアン・アーリー・マッケン作、ル=ホェン・ファム 絵、河野万里子 訳
ポリフォニープレス
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おだやかで幸せな黒人家庭を子供視点で描いていました。
絵の人の名前がアメリカっぽくないので、検索するとベトナム生まれでアメリカで活動してる人でした。
(音読した人:はやし)
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『塩一トンの読書』 須賀敦子 著
河出文庫
小説の中の家族
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ナタリヤ・ギンズブルグの作品の紹介、続く。
『マンゾーニ家の人々』自訳から長く引用しつつ、著者自身のこともおりまぜて。60年代に若者でヒッピー(ということばは使っていなかったけれど)で家を出て友達と住むようなあらたな家族観を持った人たちが、80年代にどうしていたか、という趣旨のお話、と概観していました。
(音読した人:きよもとさん)
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『学問のすゝめ』 福沢諭吉
解題 小泉信三
岩波文庫
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福沢諭吉は、ウェイランドの本で経済学を学んだ後、この人の倫理学も学び、それを使って、慶應義塾で修身論を教えていた、とのことです。
『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』(マックス・ヴェーバー)のことを思い出しました。読んでいないのですけれど。
宗教的規範と商売(=経済)がうまく結びついてる、ということを想像させる、タイトルなので。
(音読した人:めいさん)
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『芭蕉連句集』 中村俊定・萩原恭男 注
岩波文庫、
四〇 霜に今(壬生山家)138~140ページ
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いったん、通して音読しました。
(音読した人:山崎)