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2022_0526_本読み
<1446字>
冒頭の写真:
今年も、家のタケノコシーズン到来。
成長した竹はあまり姿が美しくないのですが、
多分、アオナリヒラという種類なのかな?と想像してます。
皮を剥くだけで、そのまま料理に使っても大丈夫なのですが、家族は苦味が気になる、と言うので、今回は米の研ぎ汁で茹で、一晩放置しました。
油麩と揚げのダブル油素材に平茸もちょっと入れて、出汁、みりん、醤油、三温糖少々で煮ました。家族からも「美味しい!」と言われています。
丁寧に作ると、とても楽しいです。
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5月26日(木)は以下を読みました。
『虹の解体』
リチャード・ドーキンス 著
福岡伸一 訳
早川書房
第2章 客間にさまよいいった場違いな人間
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宗教や政治など人々の都合が入り乱れて、科学的には全く不毛な展開となったケネウィック人の骨のDNA鑑定とか、
著者自身が招かれた大衆向けの科学イベントでの唾棄すべき馬鹿馬鹿しい展開とか、
著者の苦々しい思いが、歯に絹を着せぬ筆致で、表現されていました。
(山崎も自分は科学ファンだとは思うのですが、糾弾されそうな気持ちに、ちょっとなります。なんしろ、いろいろあやふやですから。。。)
(音読した人:山崎)
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『学問のすゝめ』
福沢諭吉 著
岩波文庫
十二編 演説の法を勧むるの説
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冒頭、
〈演説とは英語にてスピイチと言い、大勢の人を会して説を述べ、席上にてわが思うところを人に伝うるの法なり。〉
と説明していました。
ウィキペディアによると「演説」は福沢諭吉と慶應義塾関係者により作られた、Speechの翻訳語です。もともとは「演舌」という表記があり、それをかっこよく改めたとのこと。
(音読した人:めいさん)
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『オノモロ ンボンガ』 〜アフリカ南部のむかし話〜
アルベナ・イヴァノヴィッチ=レア 再話
ニコラ・トレーヴ 絵
さくま ゆみこ 訳
光村教育図書
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物語中で、カメの憶える呪文を、そのままタイトルしている絵本。
この呪文、現地のことばでも確かに意味はないのかもしれないけれど、
雰囲気がきっとあるだろう、「こんな感じ」というのはあるだろうと思い、
それが感じてみたいなと思いました。
(音読した人:はやしさん)
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『本の中の世界』
湯川秀樹 著
岩波新書
「源氏物語」
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山崎は、恥しながら、源氏物語を読んだことがありません。
源氏物語は、登場人物の姿形はたいへん不明瞭であるのに、その感情はまるでスポットライトがあたっかのように明確に描かれる。
いっぽう物理学では、その向こうには理解が非常に難しい不明瞭な世界が広がっているのを知りつつ、ひたすら明瞭な理解を求めて追求していく。
この二つの裏腹の両方を人間は味わうことができるのである、と湯川さんは書いていまして、そんなふうに書かれると、非常に源氏物語を原文で読んでみたくなりました。
(音読した人:きよもとさん)
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『芭蕉連句集』
岩波文庫、松尾芭蕉
三二 有難や(曾良俳諧書留)108〜110ページ
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この歌仙を読了。
最後にあった、作者と句数の書き込みの中に、〈釣雪 花洛 六〉とあり、花洛とは?と調べると、からく、と読み、京都のことだそうです。
巻末の作者一覧では、
〈釣雪。京都の僧。名古屋住。曾良の友。〉
とありました。
京都の人がここ(月山山麓)での歌仙に参加していたというのは、どういう状況だったのかな、と思いました。あるいはこれは曾良俳諧書留であり、釣雪は曾良の友達ということなので、そこに何か答があるのかもしれません。
(音読した人:山崎)