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2022_1207_本読み
<1342字>
冒頭の写真:
久々に、手作り製本の動画作りを開始。まだ軸も定まらないが、とりあえず始めてみる状態にまで、やっと来ました。
記念すべき再始動はこれ。地味に長くつづけようと思います。山崎のYouTubeチャンネルはこちら。
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12月7日(水)は以下を読みました。
『あまりにロシア的な。』
亀山郁夫 著
青土社
3 空間飢餓
「大オルドゥインカ通り十七番地」 手記6
「運命について」 手記7 (55〜61ページ)
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フレーブニコフの資料のありかを教えてくれた友人のルドリフさんとの会話。
〈 この人はどこまでもフレーブニコフの信徒なのだ、と内心思った。(中略)すべての事象の合法則性を数学的計算によって証明しようとしたフレーブニコフは、十七年間におよぶ探求の末、二と三の倍数からなる「運命の方程式」を組み立てた。 〉
フレーブニコフは占い師のようで、それが完全に数学に裏打ちされてるとなると、それはあやしい。もし日本人でこういうことをやってる人だったら、山崎はまず近寄らないと思います。
が、そこは、わからない世界、海外、というフィルターがかかってるので、どうしても惹きつけられてしまうのです。
思い出したのが、手製本のことで知り合ったドイツ人の友達。禅にすごい惹きつけられてるのです。山崎はもちろんちゃんと理解してるわけではないですが、そんなに夢中になるものだろうか?という感覚があります。
この惹きつけられ方が、山崎のフレーブニコフと同じだな、と思いました。
違う国(というより言語、かな)の人からは、違う世界が見えてるんです。それが面白いな〜と思うのです。
(音読した人:山崎)
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『畏るべき昭和天皇』 松本健一 著
新潮文庫
解説 浅見雅男
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どうやって、現代の「国」(多分、国民国家、というようなもの)が成り立っているのか、ちょっと考えさせられるような本だったな、と解説を読んでいただきながら思いました。
天皇の役目はなにか。「国」っていうものがひとつの気持ちのまとまりのようなものを持って機能するには、なんらかの中心が必要なんでしょうか?
(音読した人:こいでさん)
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『俳句的生活』 長谷川櫂 著
中公新書
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今回の説明もあざやかでした。
広告のコピーは、俳句に似ている、と言った人がいる、という話から入って、それがいかに間違っているか、実例で見事に示していました。
俳句は「韻文」でそのことばは「風味」をもち、
コピーはいかに短くても「散文」で、そのことばは「意味」を持つ。
社会は「意味」を持ったことばによって動いている。
俳句という風味メインのスタイルを見事に説明する見事な散文。
それにしても、散文って「普通の文」くらいにしか思ってなかったな。
(音読した人:きよもとさん)
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『芭蕉連句集』 中村俊定・萩原恭男 注
四二 (種芋や)14~14ページ
岩波文庫
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〈 秋たつ蝉の鳴き死ににけり 翁 〉
芭蕉の句。
たつ、はなんだろうか。秋が始まるというニュアンスで、立つ、なのか。
蝉があちらの世界へ、発つ、なのか。
あるいは蝉の命が、断つ、なのか。
山崎からすると古典の文法が、英語のようにわからないので、読みの可能性が増えすぎてしまいます。それもまた楽しからずや。
(音読した人:山崎)