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2024_0928_本読み

<1174字>
冒頭の写真:
30日に行った宇都宮の、釜川沿いのヒガンバナ。
自分が老眼になってるのもあるんですが、密集して満開で、赤がけぶって絵に描いたみたいでした。


9月28日(土)は以下を読みました。


『犬の心』 
ブルガーコフ 著 石井信介 訳

未知谷 

火傷を負わされた野良犬のシャリクが、性ホルモンやアンチエイジングで世界的に著名な医師プレオブラジェンスキー教授に拉致(保護、かな)されるまで。1のパートでした。(全体が、1〜11、そしてエピローグで構成されています。)
この本、非常に訳注が充実していることに、気づきました。
1パート読んだら、訳注を読んで、という楽しみ方にしようと思います。
(遠い?将来、モスクワに行ける時を夢見て)

(音読した人:山崎)





『Edge Life』
金星一 著


7 真の模写
苦手なたくさんの人を前にした発表の克服法が、鏡の自分をよく観察すること、そのことを「自分を模倣すること」だと解釈して、練習するのが独特で著者らしいと思いました。
「自己参照」という言葉もあったかな。この著作は、AIの翻訳した日本語だから、一般的にその言葉がその用途で使われているのかは、ちょっとわからないですが。
人と暮らしている犬と馬が(人の表情?気分?を模倣して)笑い合うことがある、というのも面白い観察でした。

(音読した人:こいでさん)





『ひらがなの世界─文字が生む美意識 』
石川九楊 著

岩波新書

1章の最後は、濁音の話でした。日本語の表記に、もともと濁音の点々はなかった、ということにまずびっくり。
2章は、
〈文字と文字が結合、連続の構造をもつに至って生まれた女手=ひらがなは、その結合をさらに拡張して、前字の最終筆が次の字の第一筆を兼ねる「掛筆」を生んだ。〉
と、始まりました。掛筆(と、この後に出る掛字)ということばは検索しても出てこないので、九楊さんの造語?
そのあたり、漢字や意味のイメージを膨らませながら読まなければならない文のようです。

(音読した人:きよもとさん)





『芭蕉七部集』  中村俊定 校注

岩波文庫
『猿蓑』
☆                   
〈 不性ぶしょうさやかきおこされし春の雨   芭蕉 〉
ふりがながあるので、気づかず読んだのですが、現代は不精と書いていますね。また、参考にさせていただいてるサイトでは、掻き起こす、と漢字で書かれていました。
最初の出版どうなっていたかを、確認せねば。
と、ようやく、国会図書館のサイトを開く。
国会図書館のデジタルアーカイブには、翻刻版の画像があってこんな感じ。(と、リンクしたつもりがダメですね。リンクの仕方学びます)
これみると、変体仮名がそうとうあって、上記『ひらがなの世界』に一段と興味が、出てくる。芭蕉あたりの俳諧を、江戸時代の刊本で読めば、変体仮名がかなり読めるようになりそう。

(音読した人:山崎)






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