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2023_0201_本読み
<1075字>
冒頭の写真:
府中市美術館で、諏訪敦の展示を見ました。すごかったし、面白かったです。パンフレットでの短い解説のお陰で、考えて味わうことができました。
途中の噴水池では、チューリップが植っていて、春の光を感じました。
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2月1日(水)は以下を読みました。
『あまりにロシア的な。』
亀山郁夫 著
青土社
第Ⅱ章 石の迷宮、蓮の楽園
3 幻想のトポスへ
3, 4(115〜121ページ)
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これで、この本でのフレーブニコフに関する部分は終わりかな、と思います。モスクワへ帰る前の、ルドリフさんとの対話。
著者が、ソ連が崩壊したことに悔やみをほのめかす場面もありました。
ルドリフさん曰く、それは傷が癒えてきている証拠だ。
(音読した人:山崎)
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『チェルノブイリの祈り』 スヴェトラーナ・アレクシエーヴィチ 作、松本妙子 訳
岩波書店
「死者たちの大地」
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今回の聞き書きも、引き続き、招集された兵士たち。
洗濯をしてくれたおばさんたちも、激しく被曝していたであろう、
そのあとどうしたかな、というようなくだりがあって、恐ろしかったです。
(音読した人:こいでさん)
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『漱石・子規往復書簡集』 和田 茂樹 (編集)
岩波文庫
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子規の二通目。及第したことを「ありがためいわく」と告げる内容は、
滑稽みが溢れてて、面白かったです。
五右衛門泣かせの暑さ(つまり釜茹でということですよね)、という表現があり、この年の松山は暑かったんだろうな、と思ったりもしました。
(音読した人:めいさん)
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『俳句的生活』 長谷川櫂 著
中公新書
第5章 捨てる
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アフガニスタンの磨崖仏の破壊のニュースから始まって、
(すべての物は失われる、が、その面影は残っていく)
最後は、行く春や秋という季節を惜しむ、という
古くからの俳句の本質まで、
急流のように連れていかれました。
途中
〈 大寒の埃の如く人死ぬる 〉
という高浜虚子の句を通って。
(音読した人:きよもとさん)
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『芭蕉連句集』 中村俊定・萩原恭男 注
四三 (木のもとに)蓑虫庵小集 147~149ページ
岩波文庫
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前回で、この歌仙を読み終わったのですが、
『校本芭蕉全集第四巻連句編中』には、同じ発句からの連句が三つ掲載されているので、それをチラ読みしてみました。
『芭蕉七部集』の『ひさご』に入ってるものと、なぜか40句あるバージョンと。ひさごのものは発句だけが同じ、40句の方は初折は同じで名残の折は違うというもの。
できる過程を感じられるものが残っていると、
そのものがより楽しめます。
(音読した人:山崎)