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【書籍アウトプットvol.2】ファンベースなひとたち(著:佐藤尚之)

ファンベースを実践されてきた「中の人」たちが、どんな思いでどんな苦労を積み重ねてファンと歩んでいるのか。それぞれの事例を紹介した一冊。

1. ファンベースとは何か?
・ ファンを大切にし、ファンをベースにして、中朝的に売り上げや事業価値を高めること。
・ マーケティングのように、人をデータやモノとして扱い、囲い込む、無理に増やすというのではなく、ずっと寄り添い、共に成長していく。感情ある人間と向き合っていくこと。

2. なぜファンベースをするのか?
・ 売上UPに貢献する:顧客の上位20%が売り上げの80%を占める。よって、今のファンに喜んでもらえれば、売上の底上げがされる。
・ 時代背景:人口急減・高齢者の消費意欲減退・超成熟市場による消費意欲減退・新規顧客獲得の難易度UP
・ 類は友を呼ぶ:自分と価値観が似ている人のモノは、好きになる。ファンこそが新規顧客を増やしてくれる。

3. どうやってファンベースを行っていくのか?
●はじめに
・ 先行事例の施策をマネしても、自分の会社やブランドの役に立つとは限らない。なぜならファンは各社それぞれ違うから。これを認識しておく。
・ 自分自身の想いを整理し、語ることから始める。
・ 難しいことは考えず、自分や会社の仲間が大事だと思うこと。信じることを追求し、それをじっくりと伝えていけばいい。
 ●実施のポイント
・ ファンベースの考え方のポイント
① いいところを伸ばす
② 機能価値+情緒価値
③ 支持基盤を固める
・ ファンの支持を強くする3つのアプローチ。(共感、愛着、信頼)
・ ブランドや組織は上に立っている人間がどうふるまうかによって左右される。文字にして残すことによって、想いや考えが正しく浸透していく
・ 会社を作る以前の、何年も前にわたる努力や経験があってそれを事業化し、社会に浸透させて初めて売り上げにつながる

 ●具体的な施策例
・ ファンと共創する企画(企業のサウンドロゴ・オフィシャルアンバサダーの決定)
・ 会議ではどんな意見も否定しない
・ 伝えたい人にしっかりと伝える施策(LINE読者会)
・ スルー・ザ・コミュニティ。ファン同士をつなげてファンを広げていく
・ 「中の人」を見せて親近感を持ってもらう
・ どの施策を打つにしても、新規の人がついてこれるか?2度目のお客様も新鮮さをもってもらえるか?

 ●行き詰まりを感じた時は?
・ 時には、いいところを伸ばすより、目の前の読者の課題解決に取り組むことも良い結果につながることもある。
・ 企画書を描いただけで手が止まっている人がいる。大事なのは、何としてでも「自分のやりたいことをやり切る」という姿勢
・ 事業がうまくいっていない時こそ、長期目線に立ち返れるかどうかが本当の会社の分かれ道
・ ファンの意見に耳を傾けることは大事。でも重要なのは、企業が自分で信念を持ち続けること。
・ 自分たちが本質的な価値を見失っている時は、ファンからヒントを探し出す作業も必要
・ 結局人間は人間にしか共感しない。
・ お客様は、神様ではない。対等な関係で自分たちの共感者。

4. 私に置き換えてみる。
私のメイン業務は企画営業だ。
「企画書を描いただけで手が止まってしまっている」まさに自分のことを言われている気がした。目先の仕事に追われて、コアファン、そのお客さんのことを思って仕事ができているだろうか。作業化されてしまっていないだろうかと思わされてしまった。具体的な仕事にあてはめて改めて読み進めてみたい。
まずは、「自分のやりたいこと」想いを整理する。ここでいつも壁にぶつかってしまうのだが、壁にぶつかり続けたら痛みにも慣れて上手に付き合っていけそうな気がしてきた。拙くても、相手にわからないと言われても伝え続けることに大きな意義があると信じたい。

ファンベースなひとたち

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