アイコンとしてのタートルネック
子供の頃からもう何枚の黒いタートルネックを消費し続けているだろうか。まだそれなりに新しい記憶を振り返っても、大学入学にあたって、取り敢えずのワードローブにはベーシックなリブタートルを投入したし、仕事で訪れた真冬のパリでロストバゲージをした際は絶望しながらもプチバトーに駆け込み、綿タートルを何枚か買い込んで、ヒートテック代わりに着て、着て、着まくった。初めてジョン・スメドレーのメリノウールのタートルを買った時は大人になったという実感と共に、その着心地に昂揚した。
黒いタートル