大きなコントラストが起き続けても、アラインしている女友達
アメリカ生活・アラフォーからの女性の生き方
ヨガで顔見知りになった近所の女性と、最近少し仲が深まり、今日はダンスレッスンで一緒でした。
1月に行ったコロラドのスキー旅行中に骨折して、3か月ほど静養中だったものの、最近やっと松葉杖がとれて、ギブスも外れ、ヨガも再開したのですが、ゆっくりステップならダンスもできるところまで回復したようです。
このように前向きな彼女は、他の仲間のように悠々自適に暮らしていて、とても若々しい60代のアメリカ人。
1年半前まで、ここから2時間ほど南下した、本土と橋でつながる孤島に建てた大きな自宅で旦那さんと2人暮らしをしていたのです。
が、ハリケーンで自宅を失い、所有物もぜんぶ流され、近所も全滅。体ひとつで立ち退くしかなくなり、借りの家に住んでいたところ、旦那さんに浮気されて離婚。
そのときの感情はもう想像できないくらい苦しいものだったと思いますが、傷心を抱いたまま、なんとかこの街に越してきたのが1年ほど前。
幸いにして自宅は保険がかかっていたし、資産運用もあるので一文無しにはなっていないものの、経済的なダメージはもちろん、精神的な落ち込みが激しくて数か月は外出できなかったようです。本当に、想像を絶するコントラストですよね。
ちなみに、そのハリケーンは彼女が住んでいた場所ではなく、この街の近くを直撃する予報になっていたので、避難していない人も多く、被害も大きかったのです。今でも傷跡が大きいままのようで、復興作業が進んでいないところも多いとのこと。。。
家を丸ごと失うという悲劇、その年齢になっての離婚、と辛いことが起き続け、ようやく自分を振るい立たせて新しいスタートをはじめた彼女。ヨガやダンスクラスを見つけて、新しい友達も増え、楽しくやっていた中で、スキー旅行中の骨折だったのだから、周囲は超同情して、可哀そうすぎる!!!という感じでした。
一体、どこまでコントラストが続けばいいの????
となりますよね。
だからこそ、怒りや落ち込みの期間を自分で消化し、痛みを少しかかえながらもヨガやダンスに復帰してきた彼女の明るさは心底びっくりします。
しかも来月は国内旅行に行き、夏にはヨーロッパ旅行、年末にはオーストラリアにも行くのだとか。なんというパワフルさ。
どうしてこんなに前向きな彼女にコントラストが起きたのかは誰にも分からないし、彼女自身にも分からないのかもしれないけれど、過去を眺めるより、今を生きる。今にフォーカスしてるからこそ、ポジティブなエネルギーが生まれてくる。
他人が同情する隙を与えないけど、強がりでもなく、無理なポジティブさでもない。そんな彼女の在り方から色々と学ぶことが多くて、素敵な刺激をもらっています。