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『気流の鳴る音』読書会 「根をもつことと翼をもつこと」

 真木悠介『気流の鳴る音』(ちくま学芸文庫)の読書会を開催します。各回、さまざまな問題意識を持ったファシリテーターが自分のスタイルで進行していきます。通底しているテーマは「根をもつことと翼をもつこと」です。全回共通スタイルとして、事前に本書を読んでくることが前提になっています。単発回の参加も歓迎です。これから読み始めたいという方はぜひ気流舎でお買い求めください。(ハーポ部長)

日 時:2023年10月3日(火)、10日(火)、17日(火) 全3回
    20時〜22時
参加料:無料
※ワンドリンクオーダー制
※ゲスト回は投げ銭制
※予約不要

第1回  『気流の鳴る音』読み初め

ファシリテーター:椋本湧也

 『気流の鳴る音』が気になっている人、これを機に読んでみたい人、読んではみたものの内容をつかめていない人。ぜひ一緒に読み合いましょう! 当日は、本を読んで感じたこと、よくわからなかったところ、お気に入りの箇所などを、集まった人たちでゆるやかに語り合います。 ぜひお気軽にご参加ください!

日時:10月3日(火) 20時〜22時
対象ページ:ちくま学芸文庫版P11-P182(本編の部分)
準備して来てほしいこと:
1. 対象ページを読み通す
2. 序〜結までの全6章それぞれで、印象に残った部分とその理由を簡単に抜き出す

ファシリテーター:椋本湧也(むくもと・ゆうや)
1994年東京生まれ。大学時代に教授のすすめで『気流の鳴る音』に出会い、以来10年間線を引き続けている。旅歴にサン=テグジュペリに憧れて一夜を過ごしたサハラ砂漠、クストリッツァの祖国を訪ねた旧ユーゴ圏など。近著に沢木耕太郎の寄稿が収録された『26歳計画』 (21')、コロナ禍の生活の手紙を集めた『それでも変わらないもの』(22')。

第2回  10月10日(火) わたしたちの「旅のノートから」

ファシリテーター:翔太郎

 文庫版『気流の鳴る音』の第2部「旅ノートから」の感想を参加者で話し合います。当日はまず参加者のこれまでの旅の経験を自己紹介としてアイスブレイクし、「旅のノートから」の中で感じたこと/お気に入りの箇所を語り合い、本書”結”の「根をもつことと翼をもつことに」をテーマにそれぞれの旅と人生について語り合います。旅の定義は旅行だけでなく、価値観の変容を伴う新しい世界の体験になります。

日時:10月10日(火) 20時〜22時
対象ページ:ちくま学芸文庫版P185-P202(「旅のノートから」)
準備して来てほしいこと:
1. 対象ページを読み通す
2. 印象に残った部分とその理由を簡単に抜き出す

ファシリテーター:翔太郎(しょうたろう)
名前のように生きておりインド・サハラ砂漠の放浪やワーホリ4カ国(バルセロナ、ベルリン、バイロンベイ、モントリオール)で遊学した20代を経ても尚、1年に1度は引越し/転職を繰り返す30代を送っている。「翼をもつ欲求」と同時にヴィパッサナー瞑想を約10回経験し現在は髪を切り都内の代理店でシャツを着るなど「根をもつ欲求」についても意欲的である。その相反する欲求を満たす趣味として茶を探求中。

第3回 10月17日(火) 「交響するコミューン」を輪読する

ファシリテーター ハーポ部長
ゲスト 鶴見済(フリーライター)

 前半は、見田ゼミ出身のフリーライター鶴見済さんをゲストに迎え、「交響するコミューン」の章の「色彩の精神と脱色の精神」「色即是空と空即是色」について語り合います。後半は「生きることと所有すること」から「プロメテウスとディオニソス」までを参加者全員で声を出して輪読して、感想を語り合います。

 鶴見さんは最新刊『人間関係を半分降りる: 気楽なつながりの作り方』で独自の人間関係論を展開してる他に、生きづらさを感じる人の集会「不適応者の居場所」を都内で定期的に主催したり、不要になった物を無料で放出する「0円ショップ」という場づくりを国立の路上で行っています。居場所作りを実践されてる方、共同体(コミューン/コミュニティ)のあり方に関心のある方の参加をお持ちしております。

対象ページ:ちくま学芸文庫版P205-P230(「交響するコミューン」)
準備して来てほしいこと:
1. 対象ページを読み通す
2. 「コミューン」「コミュニティ」「共同体」 についてのオススメの本を一冊持参

ゲスト:鶴見済(つるみ・わたる)
大学時代に見田宗介に出会い、その思想に影響を受ける。大学卒業後、大手電機メーカー、出版社勤務を経てフリーライターへ。1993年『完全自殺マニュアル』がベストセラーに。一貫して現代日本社会における「生きづらさ」「どうすれば楽に生きられるのか」をテーマに執筆を続ける。著書に『無気力製造工場』(1994)、『人格改造マニュアル』(1996)、『檻のなかのダンス』(1998)、『脱資本主義宣言』(2012)、『0円で生きる』(2017)、『人間関係を半分降りる』(2022)。

ファシリテーター:ハーポ部長(はーぽ・ぶちょう)
気流舎共同運営メンバー。2017年に3ヶ月滞在した南米アマゾン幻覚共同体での体験を現在ようやく本にまとめている。今年、Book Jockey Zine「Ayacari」を発行。創刊号のテーマは「共同性のための5冊」。「交響するコミューン」に影響を受けた実践的な場づくりに関心がある。

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