「気流の鳴る音」オンライン読書会03 2020年4月25日/ホリム・ベイ


各自好きな本・好きな場所を読む図書館スタイルのオンライン読書会です。
「気流の鳴る音」が手元になければ他の本でもオーケー。

当日、話題に上がった本の情報などを記録します。

企画)ホリム・ベイ

01)
『ドン・ファンはさらにつづけてつぎのように言う。「たぶんおまえにも、見るということは世界と世界のあいだにはいりこんだとき、つまり一般人の世界と呪術師の世界のあいだにいるときにしか起きないということがわかっただろう。」
(「気流の鳴る音 交響するコミューン」p83 呪者と知者)

『「呪術師の世界」は、「ふつうの人の世界」の自明性をくずし、そこへの埋没からわれわれを解き放ってくれる翼だ。しかし一方「呪術師の世界」を絶対化し、そこに入りきりになってしまうと、こんどはわれわれはその世界の囚人となる。』
(「気流の鳴る音 交響するコミューン」p84 呪者と知者)

『呪術師の世界を知ることなしに見ることを学ぶことはできないのか、というカスタネダの問いにたいして、
 「できん。見るためには、別な見方で世界を見ることを学ばねばならんのだ。わしの知っている唯一の別な見方が、呪術師のやり方なんだ。」とドン・ファンは答えている。
(「気流の鳴る音 交響するコミューン」p84 呪者と知者)

02)
『現象学的な判断停止、人類学的な判断停止、経済学的な判断停止に共通する構造として、<世界を止める>、すなわち自己の生きる世界の自明性を解体するという作業がある』
(「気流の鳴る音 交響するコミューン」p93 世界を止める)

03)
無知に耽溺するものは
あやめもわかぬ闇をゆく
明知に自足するものは、しかし
いっそうふかき闇をゆく

((「気流の鳴る音 交響するコミューン」p95 明晰の罠 から
「ウパニシャッド」の一節を孫引き)

04)
参加者A
さがごこち https://www.sagagocochi.jp
自分の土地に住んでいる安心感を感じる写真が良いな
05)
参加者B
さくらももこ「ももこのトンデモ大冒険 」(5次元文庫marginal)徳間書店
絶版ぽいのでリンクなし。古本でそれほど高くなく手に入りそう。
さくらももこが「トンデモ」を訪ね歩く本だそうで、めちゃくちゃ気になる。
06)
参加者B
小林せかい「やりたいことがある人は未来食堂に来てください」祥伝社
http://www.s-book.net/plsql/slib_detail?isbn=9784396615987
未来食堂というおもしろいお店があるらしくて、それのビジネス書なのかな?
未来食堂 http://miraishokudo.com
07)
参加者B
「みんなのちきゅうカタログ」
https://www.twovirgins.jp/single-post/2018/06/29/「みんなのちきゅうカタログ」発売しました
監修:ソーヤー海
絵:ニキ・ローレケ、川村若菜
文:福岡梓
出版:TWO VIRGINS
08)
参加者C
野口晴哉「風邪の効用」(ちくま文庫)
https://www.chikumashobo.co.jp/product/9784480038074/
「整体」という言葉を作った野口整体の野口晴哉。「整体入門」より「風邪の効用」の方が自分は入りやすかったです。名著。この本の基本的な考え方はずっと身に入ってる。
09)
参加者D
ボエティウス「哲学の慰め」 (岩波文庫)
https://www.iwanami.co.jp/book/b246857.html
幽閉され絶望の中で書いているのが、現状と呼応するところを感じてチョイスしたとのこと。

慶應義塾大学メディアセンター デジタルコレクション Digital Collections of Keio University Librariesが美しい!!
http://dcollections.lib.keio.ac.jp/ja/incunabula/033
インキュナブラ(incunabula)とは、いわゆる『42行聖書』をグーテンベルクが 1454/55年頃に完成させてから、1500年末までにヨーロッパで活版印刷された 印刷物を指し示す。
10)
参加者E
豪華装丁本「風の谷のナウシカ」セット
https://www.tokuma.jp/book/b503647.html
こんなのあるんだとまずは踊ろいた。COVID-19は腐海からきた胞子のようにも思えて読み返したいと思ってる本のひとつ。
11)
参加者E
ウォールデン「森の生活」
「森の生活」はいくつも訳本があるけど、参加者がもってたのは今泉吉晴さん訳のハードカバー。
12)
マイナス30度でも移住者が増加中。北海道下川町の、森とともに生きていくまちづくりの秘密
https://greenz.jp/2017/03/03/shimokawa/

この記事の話になり、地方の話と、森の生活と、「気流の鳴る音」でとりあげられる自然への感覚と、図らずも共通項があるように思った。
13)
「シン・ニホン AI×データ時代における日本の再生と人材育成 」(NewsPicksパブリッシング)
https://newspicks.com/academia/books/35
14)
WorldShift
https://www.worldshift.jp
15)
「沸点 ソウル・オン・ザ・ストリート」
http://korocolor.com/book/futten.html
16)
須田一政(写真家)
http://sudaissei.web.fc2.com
17)
最終的に雑談は政治の話に流れたのが印象に残った。


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