初回授業(ヨンギノー英語教師が国語教育を学んでみた①)
中高英語教師のKirtzと申します。今年度、約15年ぶりに学生になり、大学で科目等履修生として中等国語科教育法を学んでいます。
先日、初回授業を受けてきました。そこでの学びや気付きを書き留めておきます。ほぼ日記のようなものですので内容の稚拙さはご容赦ください。
国語科教育とは?
初回授業ということで簡単に授業の進め方や評価などのガイダンスがあった後、授業内容に入りました。
この日のテーマは「国語科教育」の定義。法令等も踏まえて、国語科とはどのような教科であるかを学びました。
先生による最低限の講義の後は、授業の大部分を学生の主体的な学びに委ねるというスタイルの授業でした。課題を提示し、時限を決めてそれまで自由に調べたり周りの学生とディスカッションして理解を深め、自分なりの答えに行き着くという形式。
今日の課題は、「国語科教育と国語教育の違いを説明する」でした。
初め課題を聞いたときは「どーすんだコレ・・・」と思いましたが、学生どうしで議論したり資料にあたったりする間に、自然とそれなりのものに集約していったのが非常におもしろかったです。
私がいたグループでは最終的に、課題掲示の前の講義内容も踏まえて、国語科教育の定義には法令と計画性・専門性が鍵であるという結論に至りました。
このようなディスカッション形式の授業を学生側として経験したのは非常によい経験でした。あまりにもopen-endedな問いなので、どうまとめればよいのか悩みましたが、議論の末に自然と一定の内容にまとまっていきました。絶対的な答えがある問いではないので唯一解を学ぶことはなりませんが、考える最中に様々な気付きを得られました。
このように問いを設定されて考えていると、課題となっている問い以外に様々な疑問が膨らんでくることにも気付きました。
今回の課題に取り組んでいるうちに、国語科教育は国語教育の一部であるという結論に至ります。母語として言葉の教育をする営み(親が子にことばを教えるなどを含む)を全て国語教育と呼んだうち、法令や学習指導要領に則って学校で計画的・専門的に行う教育を「国語科教育」と呼ぶ。そうした結論に至りました。
課題の問いのその先へ…(じゃあ、「国語教育」とは?)
というわけで、授業で設定された課題としては、「国語教育の中における国語科教育を定義する」という内容になりましたし、課題設定の狙いもそこにあったようです。
私個人としては、国語科教育の定義はよく理解できましたが、それと同時に「国語教育」の定義に疑問を持ちました。そして、それが元々の私の課題意識であり、教科教育法の授業に潜り込もうと思った最大の動機でもあります。
国語教育の一部が国語科教育であるならば、国語教育の領域はどこまで広がるのでしょうか。今回の授業では答えに行くつくことはできませんでしたし、国語「科」教育法の授業である以上、「国語教育」の定義がこの後授業で示されることもないでしょう。しかし、学びながらゆくゆくは自分の中での答えが形成できそうな気がしています。
考えたこともない問いに気付かされる、学びから新たな問いが生まれる。非常に新鮮な経験でした。こうした経験が毎週できるかと思うととてもワクワクします。
来週以降も、学んだことは自分のまとめとしてここに書き込んで、共有させていただこうと思います。