【仕事や人生には、大きく分けて3つの転換期があるのだという】
まだ全て読み切ってはいないのだが、とても面白いのでシェア。
何が面白いって、これは、別にカップルに限った話ではないという点だ。いわば誰かと何かをなそうとするのなら、全ての人に当てはまる”協力の極意”みたいな本だ。それはたとえ、自分が自分と協力するという視点においても。
ただ、分析するにあたってはカップルという形態がもっともわかりやすいだろうと思う。子育てや転勤、子供の自立など、目に見えて環境の方が変化し、問題だと感じる事柄とはっきりと対峙せざるを得ないからだ。そう思うと人が結婚し、出産し、子供を生むのは、こうして人と協力することを学ぶためなのではないかとさえ思うほどだ。
今日読んだ中で、特に印象的だったのは、
「継続の秘訣は更新し続けることだ」という一節。
そして、
「転換期における特有の混乱は、社会の期待に合わせて発展させてきたペルソナを”ほんとうの自分”が引き剥がそうとする兆し」という内容についてだ。
日々日々人間も環境も変わっている。
過去に決めたことが、すでに効力を持たないほど現状は変わっているこということは往々にして起こる。しかし、一度決めたことだからと言って、変化していくことを怠れば、たちまち関係性は悪化していくか、距離が生まれていくのだという。体の距離は変わらなくても心の距離は対話なしには埋まらないという。
しかし、反面、変化するというのは、非常に困難を感じることがある。それは一種の死を意味するからだ。今日この日まで自分を連れてきてくれた生き方を手放し、新しい生き方と出会う必要がある。しかも”その先”がどんな様子なのかも分からないのに。
この《自分が何かを望んでいるんだけど、本当に望んでいるものが何か分からない》という一種の行き詰まりの状態というは、いわゆる変化の兆しなのだという。
人生の中で死と生を繰り返していくことが、人として、そしてパートナーとしての成熟をもたらしていくのだと思うと、この世の仕組みはなんと体育会系であり、同時にロマンチックなのだろうかと思う。
渦中ではそんなのんきなことを言ってられないほど変化に抗う自分が今日もいるのだが、この本のおかげで、また少し心が磨かれ、次回の脱皮時の摩擦係数が減ったのではないかと思う。
変わり続けることが唯一の秘訣なのだとしたら、「いつまでも焼き回したお気に入りの一枚にこだわるのではなく、新たな景色を探しに飛び出そう!」と、そういう力強いきもちが湧いてきた。
残り100ページほどある。
どんな気づきを与えてくれるのか、楽しみだ。