みんなと同じように学校に行けなくても大丈夫
こんにちは、ジュリアンです。
私は普段から人の話を聞くことが好きで、ガンガン物を言うタイプではないんですが、
先日、クライアントの一人である高校生が言った「学校の授業がつまらなくて行きたくないけど行かないといけない」という一言から、私は思わず熱を込めて自分の想いを語ってしまいました。
それは自分が子供の将来をサポートしたいという原点の考えでもあるので、今回お話しさせていただきたいと思います。
★自己紹介★
昔よりも子どもたちの笑顔がなくなってきている
朝、通学する子どもたちを見ているとほとんどの子は暗い表情をしてうつむきながら歩いている。
まるで、これから強制労働でもさせられるかのような表情。
自分が子供の頃もたしかに勉強は嫌だったし、なんか発表会みなたいなことがある時は恥ずかしいから行きたくないなって思ったけど、そんな毎日暗い表情をして通学することは周りの友達を見てもなかったと思う。
私が接骨院で勤務していた頃、子供たちが元気なれるようにしないといけないとは思って、恋バナをしたり、アニメの話をしたり、興味を持っていることを聞いたりしていました。
でも何で子供たちが、毎日暗い表情をしているのかその頃は本質的には分かっていなかったんだと思う。
それから自分が2度転職して今だから分かったことは、
ルールを守ることが正しいという世界では、本当の幸せは掴みとるのは難しい
ということです。
私は、13年接骨院で務めいた院は、ルールやマニュアルがあまりなく、
院長としての責任は大きく2つ
・患者さんが心から喜んでくれる治療をすること
・経営を維持できるラインの売り上げを出すこと
ほぼこれだけでした。
普通の会社のような何かをするごとに稟議を通すとか、何人もの上司の許可を取るような面倒な段取りはなく、
院の運営の仕方で言えば、患者さんが喜んで売り上げが見込めるなら、
集客方法、スタッフの採用、メニューを一から作ることもほとんど院長の思ったように出来るという感じでした。
えっ、それで大丈夫なの!?って思う方もいるかもしれませんが、それでなんとかやれてましたって感じですね。
接骨院が増えたことで、競争が激しくなり潰れてしまう院がある中で、
私の働いていた接骨院は患者さんが喜んでくれる治療を徹底していたことで地域では患者さんが多く通っていただいてました。
もちろん私自身たくさん失敗もしたこともあります。
でもそのおかげで、社会人として治療家として人としてたくさん成長もできました。
全てを任せてくれた会社には本当に感謝しかありません。
ただ転職してからの世界は大きく違いました。
一番の違いは、ルールを守ることが正しいという空気でした。
それは学校で例えると、校則を守れる子が良い子
ルールも「人を大事にするためのルール」だったらいいんですが、
「組織(学校や親)のためのルール」は偉い人たちだけが幸せになるためのルールであって、
会社で働く従業員や、学校に通う子供たちを無視したルールでは、絶対に幸せになれません。
私が転職した保育園の調理の仕事は、元々就業時間内でやることが多く1分1秒も無駄にしないようにみんなで全力でやっているのに、
ミスを完全に防ぐためという目的で、毎月毎月会社の命令でマニュアルのやることが増えていきました。
確かに必要なこともあるけど、正直全てやったらきりがない。
ミスが絶対に起こらないものだという前提でルールを作ってしまうと、
現場で働く社員、従業員は耐えられなくなります。
実際にスタッフ同士でも疲れやイライラが溜まって、空気が悪くなり毎月誰か一人は辞めてしまうという悲惨な状況でした。
その状況を変えて、会社がよりよくなるようにと考え意見書を作って、上司に直訴したり従業員で声を上げると、
「会社のルールだから仕方ない」とか
「社長が言ってるんだから変わらないよ」
そんな返答ばかりで、組織のためを思ってやろうとしたことも、目に見えて組織の利益にならないことは採用されない。
何度もそんな壁にぶち当たってきました。
学校に置き換えて言えば、
髪の長さは何センチまでじゃなきゃいけないという謎のルールを変えようと子供たちが意見をしても、
「校則で決まっているから、それは変えられない」って先生にあしらわれるのと同じ感覚。
家で言えば、塾に行きなさいとか勉強しなさいという親の押し付けも同じことなのだと思います。
「何で勉強しなきゃいけないの?」と子供に聞かれて、子供が納得できる答えをできる大人はそんなに多くはないと思います。
だから子供たちはこう思ってしまうのです。
それって本当ににそうじゃないとダメなの?
自分にとって都合が悪いから、深く考えずにそう答えているんじゃないの?
子どもたちは大人の行動をちゃんと見ています。
だからそれに気づいてしまうのも仕方がないと思う。
そうやって、意見を言っても覆せないと分かってくると起こるのが、
みんな偉い人や大人の顔色を伺って生活するようになってしまうのです。
それが今の子どもたちの笑顔が少なくなった要因だと思います。
でもそんなままで本当に幸せになれるのか?
別に子供たちはワガママを言いたいわけじゃない、みんなの居心地が良くなるように、その方がみんな喜んでくれると思った意見を言うことはいけないことなのか?
私が子供の頃もスマホもなかったし、ネットで簡単に情報を集めることはできませんでした。
でも今は違います。
子供たちもスマホを持つようになり、日本だけじゃなくいろんな国の情報に簡単にアクセスできるようになると今までのルールじゃダメなことがたくさんあるって気づいてます。
だから私たち大人も逃げずに、ちゃんと子供たちと向き合わないと子供たちはどんどん不幸になってしまいます。
笑顔の少ない子供たちはこれからどうすればいいのか?
私は2018年の秋頃、家族の時間をつくるためにそれまで10年以上お世話になった接骨院という業界を辞めて転職しようと思ったが、
結局退職したのは2020年夏と約2年かかってしまいました。
その原因は、10年も同じ世界にいたから違う世界に行くのが怖かったんだと思います。
さらに奥さん、子供もいて身軽に動けるわけじゃない。
自分の決断一つでこれからの人生が大きく変わってしまうと思うと、簡単には違う世界に移り住めなかった。
さらに私の場合、転職と同時に子供の教育のことも考えて移住もしようとしていたので余計に決断することが増えてしまった。
ただ、移住のためにいろんな世界を見たことで、私の世界を見る目がガラッと変わった。
話すと長くなってしまうので簡単に言うと、
自分が住んでいた世界は本当に狭かった
ということに気づきました。
そして、こんなにも世界は広くいのに、自分自身で選択肢を狭めていたんだ。
たぶん鳥かごくらい狭い中でそれまでの人生を過ごしてきたから、
自分の良さや強みにも気づけなかったんだと思う。
結局移住をしなかったけど、いろんな世界を見ていくたびに
自分が患者さんに伝える言葉に熱が込められていくことを今でも覚えている。
それまでは患者さんの機嫌を伺いながら当たり障りのない問診や雑談をしてばかりだったけど、だんだんと患者さんの心と向き合ってをしていくようになった。
それまでは、何で痛みが出たのかの経緯を聞くために問診をしていたが、心と向き合うようになってからは、
「あなたは何でそんなに苦しんでいるの?」ということを引き出すような本当の意味でのカウンセリングをするようになり、
治療中の会話では、それまで改善していないところのダメ出しが多かったけど、心と向き合うようになってからは
「あなたはこんなに素晴らしい能力を持ってるんだからそれを生かしていこうよ」というような会話が中心になっていきました。
別に意識してそうなったわけじゃない、いろんな世界を見たことで勝手にそんな思考に変わっていった。
私の話が長くなってしまいましたが、何を伝えたいのかというと、
『子供たちももっといろんな世界を見てほしい』
ということです。
お母さんが、学校がある日のわが子の表情を見て、辛そうな顔をしていると感じたら
今の学校に行き続けることが本当にその子にとって幸せなのか?
ということを一度考えてもらえたら嬉しいです。
接骨院でも時々不登校の子を治療することもありましたが、みんな凄い才能をもっている子たちばかりでした。
勉強はできないけど、
絵が上手な子、電車に詳しい子、アニメの知識が凄い子、ゲームが得意な子、社会科の点数だけ異常に高い子など
そんな子たちが学校という、勉強の点数だけでその子の良さを測る環境にいたら、そりゃ心折れますよ。
私も院長の頃は、売り上げが出せない自分を自分で否定して何度も心が折れました。
そして毎月の売上額を見るのが、だんだん嫌になり仕事に行くのが辛くなることも沢山ありました。
子供たちも同じで、テストの結果を見るのがもちろん楽しみの子もいるけど、見たくない子も絶対に多いと思います。
そして今はその子の良さを生かすような自由な校風の学校も増えてきましたし、
学校の勉強をしようと思ったらオンラインでいくらでも勉強できる環境が出来ています。
私が見ていた子供たちも自宅学習やフリースクールで自分なりに勉強して、ちゃんと成長していきました。
世間体を考えて、将来のことを考えて「普通の学校に行った方がいいのかな?」と考えもダメなわけじゃないけど、
一度違う世界に飛び込んでみると子供たちの表情は絶対に変わるはず!
私はそう信じています。
それでも親としては不安になってしまう
そんなことを言われてもやっぱり不安になってしまいますよね?
私も転職活動中にそんなことを言われても、そうしたいけど出来ないよって思ってしまうと思います。
だから自分に問いかけ続けてほしいのが
「学校で勉強しないと本当に将来ダメになっちゃうの?」
ということです。
これはいろんな世界をちょっとずつ見て100回でも200回でも自分に問いかけてほしい。
今はYouTubeなど動画配信があるので、いろんな世界の入口を見るのに凄く良い時代だと思います。
それまでは気になる施設や学校に問い合わせして資料を取り寄せて、実際に足を運ばないといけなかった。
でも今はYouTubeで「不登校」と検索するだけで、その子たちの心を応援してくれるような動画がたくさん出てきます。
そんな方法でも良いので、まずはいろんな世界を他人事ではなく、自分事として、お母さんも子供変われるんだという目で見てみてください。
そして何回も自分に問い続けてください
「学校で勉強しないと本当に将来ダメになっちゃうの?」
ということを。
私が学校で一番学べるものは、勉強など知識ではなく
「人間関係のつくりかた」
だと思います。
仕事で何か教えてもらうとき、周りの人に仕事を手伝ってもらうとき、いろんな人の前でプレゼンをして意見を通したいときなど
社会に出て仕事するとなると人との関りは絶対に避けられないです。
じゃあフリーランスだったら人と関わらないからいいんじゃないかと考えてしまう人もいるかと思いますが、
今の時代にお客様にサービスを買っていただくというのは、お客さんに納得していただき協力してもらうという意味もあるんだと思います。
クラウドファンディングやフェアトレードなどが分かりやすい例だと思います。
結局、仕事の対価を払うのは技術や性能じゃなくて、
どんな想いで仕事をしているのかがこれからの時代は重要なんです。
上司がたくさん知識があるから一緒に仕事をしたいと思うことは少ないだろうし、同僚の仕事のスピードが速いから一緒に仕事したいわけじゃないと思う。
結局一緒に仕事をしたくなる人って、
その人と考え方や価値観、モノの見方が近かったり、共感できるから一緒に仕事をしたくなるんだと思います。
人との付き合い方、関わり方は本当にその人の本質が出てきます。
だから私が「普通の学校」に行く意味はそこにあると思います。
学校以外の場所で人間関係をつくるのは、全く知らない土地に一人で移住すること似ていて、そこで一からいろんな人と繋がり関係をつくるのはとてつもなく難しい事です。
でも学校なら教室の掃除に始まり給食、休み時間にどんな遊びをするか以外にも体育祭、文化祭、合唱祭などイベントがあるとたくさんの人と協力して人間関係の作り方を学べる一番のチャンスです。
ただ、それを学ぶことを後回しにして勉強の点数ばかり気にしているうちは、
絶対に良い人間関係の作り方は学べないし、社会人になって辛い思いをすることが増えてしまうと思います。
だから、もう一度自分に問いかけてほしいのです。
「学校で勉強しないと本当に将来ダメになっちゃうの?」
ということを。
ちなみに私の5歳の長男は、
「学校に行ったらあれこれやりなさいってうるさいから小学校行かない」と言っています(;^ω^)
まぁ社会勉強のために数カ月学校に行ってつまらないと思ったら、子供の居心地がいい場所を探せばいいかなくらいに考えてます。
むしろ学校に行かなくなったら、いろんなこと出来るじゃんって今からワクワクしています。
自分の幸せの基準は自分で決めればいい
人間関係の大事さは分かった!
でもそれでお金をちゃんと稼いで、自立した生活ができるようになるの?
って考えると思います。
でも結局お金を稼ごうが、自立しようが幸せかどうかは本人の考え方次第だと思います。
お金を稼ぐというのが月に30万円ないと生活できない人もいれば、月に10万円あれば幸せという人もいます。
私は母子家庭で育ち、当時は生活保護を受けていたので他の家庭に比べたら貧乏だったと思います。
なので、車を持っていたり、湯沸かし機能が付いたお風呂に毎日入れるような生活をしているだけでも今は幸せに感じます。
そんなに贅沢しなくてもいい!
家族の時間を作りたい!
子どもの教育の選択肢を狭めたくない!
そう思えていたからこそ、接骨院時代の年収と比べたら給料7割ダウンするけど、それでも転職しようと思い決断しました。
私にとってはそれだけ家族と過ごす時間、子供と将来をつくる時間が欲しかったんです。
私のような生き方をしろなんて全く押し付けるつもりはありません。
ただ、今わが子の生き方に疑問を持っているなら、
みんなと同じように子育てしなくてもいい。
周りを気にせず、その子が幸せになれるような子育ての方法を選択してあげてください。
そのためにもう一度問いかけてみてください
「学校で勉強しないと本当に将来ダメになっちゃうの?」
そして子どもの話をじっくり聞いてあげてください。
最初は真面目な話をするのは恥ずかしいと思うので、一緒にゲームをしながらとかアニメを見ながら聞いてみるくらいで良いと思います。
「学校はたのしい?」
「今何してる時が一番楽しい?」とか
最初はそんな感じでいいんです。
そうやって向き合っていくと子供が本当はどう思っているのかが見えてくるはずです。
それでは。
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これまでの人生でたくさんの人の心に触れてきました。 まだまだ経験不足な所はありますが、noteを通してこれからもっとたくさんの人の心に触れ、そのパワーで1人でも多くの人を幸せになってもらえればと思います。