子供・親・先生の間で起きている負の連鎖を止めるために必要なこと
こんにちは、ジュリアンです。
私は今年からフリーランスで親子の栄養指導や治療・対話を行っていて、同時に子供やお母さんお父さん、教育関係者の方たち一人一人にお話を聞かせていただいていました。
話を聞いていて見えてきたことは、
子供・親・学校で負の連鎖が起きてるということです。
私もフリーランスになった当初は子供を対象にサービスを提供していこうと考えていましたが、いろんなお母さんお父さんに話を聞いていくと
子供の不調の陰には親子関係が必ず関係しています。
でもお母さん・お父さんも子供のために頑張っていたのは知っています。
私も何度も子育てで空回りしましたし、今でもしていると思います。
だから子供が不登校になったり、不調が良くならないのは簡単にお母さん・お父さんだけのせいだとは思わないです。
そして教育関係者に話を聞いていくと、ただでさえ忙しい業務に加えて
各家庭の対応で忙しく子供たちとゆっくり向き合えないことに葛藤を抱いている先生が非常に多かったです。
私は接骨院の時に子供の体を良くしようと学校やスポーツチームで講座を行っていて「子供だけに」フォーカスしていましたが、それじゃみんな体調が良くならない訳だなと、子供・親・先生の話からやっと腹落ちしました。
その上で、この負の連鎖を終わらせるためには、
先生が変わろうにも法律やルールの中でしか動けないから難しいし、
子供が変わろうとしても親の扶養の中でいるうちはそんなインパクトが大きいことはできないし。
だったら一番アクションを起こしやすい
親が少しずつ前に進んでいくしかないのかなと思います。
★自己紹介★
子供・親・学校の中で今何が起きているのか?
子供と親・学校の間で起きている負の連鎖をまとめると、
親たちが忙しくストレスフルだったり不調を抱えている
↓
子供に当たってしまったり、体に悪い栄養を摂りがちになってしまう
↓
子供が不調になる
↓
先生の各家庭の対応や業務が増え、激務によって離職が増える
↓
残った先生で何とかフォローするも、生徒への指導が行き届かない
↓
子供の不調が増える
↓
親のストレスが増える
これをずっと繰り返している形になります。
私もそうでしたが、なんとなく分かっていたけど実際にどんな状況か説明してと言われると難しかったりする。
でもこれはわが子が、勉強に支障が出るような不調や発達障害、不登校の当事者になると分かる方も多いんじゃないかと思います。
それぞれ気付いている人もいるけど、
何が原因でそうなっているのか分からない
どうやってアプローチしたらいいのか分からない
他の人を助けてる余裕はなく、自分のことで精一杯
みんな苦しいんだと思います。
だから何とか外からでもサポートする方法はないかと日々考えています。
親はとにかく忙しい
親御さんの中でも、子供の調子が良くないのは分かっているけど仕事が忙しくてどうにもできず葛藤している方もいます。
まず親御さんは仕事、家事、子供の習い事、学校・地域のことなどやることが山積みでとにかく忙しいです。
そうなると、まず子供の話をゆっくり聞いている時間もないんですよね。
改めて文字にしてみると、そもそも仕事とか家事のスケジュールをこなすのって無理がありますね。
でもそれをこなしているお母さん・お父さんたちはホント尊敬します。
(私はそれが無理だったので、正社員を辞めました。)
でもそれをこなそうとしている原因は、
昔のような父親が仕事をして、母親は専業主婦だったり3世代で住んでいて仕事も家事もこなせていた時代の考え方から来ているのかもしれません。
その頃はお母さんも仕事をしていないかったり、おじいちゃんおばあちゃんが家のことを手伝ってくれたから、子供のことをやれる余裕があったけど今は3世代で住んでいる家庭も少ないし共働きが当たり前です。
そんな親が忙しくなることで起こる問題の一つ目は、
家族のコミュニケーションが減ってしまうことです。
そんな中で子供たちに
「今日何があったの?」とか今どんなことに興味があるのか、何かやってみたいことはあるのか、進路など将来の話などゆっくりしている余裕がない家庭も多いです。
もし子供に話をされても「ちょっと今忙しいから」とか「何言ってんの?そんな暇あったら勉強しなさい」と返してしまう方もいらっしゃいます。
それが続くと子供たちがどう感じるのかというと、
「親に話しても無駄なんだな」とそれ以降自分の考えを伝えることを諦めてしまう子がほとんどです。
大人だって職場で上司が頭ごなしに仕事のやり方とか決めてきたら、
「もうめんどくせーなぁ」って思って上司に話す気なくすじゃないですか。
そんな感覚なんです。
親が忙しくなることで起こるもう一つの問題は、
栄養不足や体に悪いものをばかり食べることになることです。
親が忙しいと親がいない時間のご飯、例えば塾の前のご飯や夜ごはんの準備が出来ずに「自分で買ってきてっていいから」「好きな物食べてなさいって流れ」になるじゃないですか。
その時に子供が体に悪いものを食べないならいいんですけど、思春期の子が好きな物を食べていいってなったら、そりゃ体に良くないものを食べてしまいますよね。
私も母子家庭だったので親が仕事で疲れてご飯を作る元気がない時は、
「好きな物を買ってきていいよ」って言われたら、家の近くのマクドナルドにしょっちゅう行ってましたよ。
だからそんな子供の気持ちがめちゃくちゃ分かります。
子供の頃は何が体に良いとか悪いとか分からないですから。
そんな事を繰り返していくうちに子供の体はどんどん栄養不足になりますし、体に悪いものも一緒に摂ることになってしまいます。
そして朝起きれない、何事もやる気が起きない、友達とトラブルを起こすようになる、学校に行けなくなるという問題が起きてきます。
先生が忙しくなる
そうするとその対応に先生が追われて、ただでさえ忙しい業務がドンドン溜まっていきます。
先生をやっている友達も生徒の対応はある程度線引きをしていて、
「もう追いきれないから、そこにばっかりエネルギー使わないようにしている」と言ってました。
それが良いか悪いかは一度置いておいて、問題は真面目な先生ほど
学校に来やすいようにちゃんとこまめに連絡取らなきゃ!
勉強が遅れないようにプリントとか送ってあげないと!
ってそこで消耗してしまう。
もちろんその努力の結果、登校してくれることもあるだろうし
そんな先生がいたら自分の担任になってほしいって思います。
でも真面目な先生ほど潰れてしまうんですよね。
そしたら、辞めた先生の分を他の先生がフォローしないといけなくなり周りの先生がまた負担が増えてしまいます。
先生をしている別の友達は、
「もう人が足りな過ぎて管理職のポジションも空いてる」と話していました。
そうすると親子の関係性が良くない子供は、数少ない話を聞いてくれる先生さえもゆっくり話を聞いてくれることもないし、子供一人一人に目を向ける余裕がなくなってきます。
それによって子供はより学校の中や、部活などのグループでも孤立していきます。
その状況がまた子供にとってはストレスとなり、不調がより悪化することになります。
どうしてこうなってしまったのか?
不景気だから共働きが増えた、教育費がかかるようになったということも背景にあると思いますが根本には、
「勉強を頑張れば幸せになれる、お金があれば幸せになれる」
という手段だけを追いかけた結果だと思います。
これは戦後や高度成長期の成功体験が日本の文化として根付き、
当時の勉強をしていい大学を出て、いい会社に就職できれば安定した生活を送れるという代々受け継がれてきた呪いのようなものだと思います。
別の言い方をすると、みんなの歩いてきたレールをたどっていけば幸せになれるという思い込んでいたのかもしれないです。
私は勉強が意味がないと言いたいわけじゃなくて、授業を一方的に聞くだけで暗記だけすればいいという勉強の仕方はもう価値が少ないと思っているし、時代遅れだと思っています。
私も学生の頃はみんな高校に行って、大学に行って、就職してという道を歩むものだと思っていましたが、今の子供は小さい頃からスマホやネットに触れて、王道ルート以外にも選択肢があることを知っています。
そして王道ルートを歩んだ大人たちのほとんどが幸せになっていない事にも気づいています。
それだけ子供が理解しているのに、みんなと同じようにしなさい、勉強しなさいって伝えても子供は心の中で不信感が募っていくだけなんです。
だから普通に学校に通えている子の家庭でも話がかみ合わないんですよね。
親としては、仕事を頑張ってお金を稼いで学校や塾にも行かせて、良い大学に行かせればちゃんと就職できて子供の将来は安泰だとか、会社がつぶれても他で就職できると考えてしまいます。
そうなんです。それが一番外れが少なくて親としても安心ですよ。
その作戦は全く間違ってないんです。
でもそれは子供の心や体が元気であればという話
今の子供はこれまでの日本人が歩んできたレールの上を歩いても幸せになれてない人が今は圧倒的に多い。
これも周りのみんながそうだから気づかないのかもしれません。
(40歳前後になるとみんな腰痛だから私もそんなものなのかなという感じで)
昔とは違い人や地域のつながりも減り、スマホの中に住むようになったことで子供たちの心はより繊細に壊れやすくなってしまいました。
それに追い打ちをかけるように先ほど話したような、家族との時間も減り
勉強を頑張れば幸せになれるという学力至上主義が強まったことで子供たちの体はもうボロボロです。
負の連鎖を終わらせるために
ここまできたら子供だけ幸せになるだけじゃ根本的には子供・親・先生の負の連鎖は良くならないんですよね。
だから子供だけじゃなく親子で幸せになるためには、
将来どんな家族でいたいのかを思い描くこと
それががまず第一歩だと思います。
私もそうでしたが、子供を良くしようと考えるとどうしても解決するためのテクニックとか方法論を探してしまいがちです。
でも方法論だけ解決しようとすると、その場は解決したように見えてもまた時間が経ったときに壁にぶつかったり、迷子になってしまいます。
だからまずはゴールを決めることがとても大事になります。
私は接骨院を退職すると決めて転職活動をしている間に、どんな家族でいたいのかということを何百回、何千回と考えました。
(ごめんなさい、何千回は少し盛ってしまいました!)
でもそのくらい大事なことだと思います。
私が思い描いた将来の家族像は、
家族からのけものにされた寂しいお父さんになりたくない
というものです。
イメージは団塊の世代で仕事をバリバリした結果、家族との時間をとれず
家族との思い出も無ければ、定年後も家族とあまり会話がないサラリーマンには絶対なりたくないという感じですね。
そこから逆算して、
家族と時間をとるためにはどうしたらいいだろう
家族と楽しい話ができるにはどうしたらいいだろう
わが子のサポーターでいるためにはどうしたらいいんだろう
どんな家族でいたいかを考える中での一番の問題は、
時間の確保でした。
正社員で9時~18時に終わる仕事なんてほとんどないし、
あっても単純な仕事だったりで仕事に刺激を求める私には無理!と考えると
希望通りの仕事なんてなかったんですよね。
そんなことを考えた結果、フルタイムのバイトという形で無添加食材のネット通販をするベンチャー企業に入りました。
その先の作戦としては、子供が保育園や小学校のうちは非正規雇用でも家族の時間を優先して、小学校・中学校と徐々に仕事を増やせばいいかなと考えていました。
でも結局、子供をサポートする仕事したいという想いが捨てきれず
フリーランスになって最低限の収入を得ながら家族との自由な時間をつくることにしました。
将来どんな家族になりたいかは人それぞれで正解はないと思います。
そしてそれがイメージ通りになるかどうかは分かりません。
でも叶うかどうか分からないことでも諦めないでほしいです。
諦めずに向き合えば、必ず良い方向に向かってきます。
もし心が折れそうになった時は、いつでも私のところまでご相談ください。
それでは。
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これまでの人生でたくさんの人の心に触れてきました。 まだまだ経験不足な所はありますが、noteを通してこれからもっとたくさんの人の心に触れ、そのパワーで1人でも多くの人を幸せになってもらえればと思います。