みつけたボックス
ばあばが太郎に可愛いお弁当箱をくれた。
とても気に入った太郎、ある時散歩に持って来た。
その日から道中で見つけたものを入れる宝箱として活躍している。
(ちなみに2段だったが1段は高尾山のどこかにどんぐりを入れて置いて来てしまった。)
今日も宝箱を持ってお出かけ。
私の前や後ろを気ままに歩いたり立ち止まったりしていた太郎、
「かーかー」と右手をあげて走って来る。
大抵はどんぐりか石。理想は花。虫と犬の糞はご勘弁願いたい。
「はい、どじょー」
ひえっ。
赤褐色のビヨビヨした物体。
虫かと思ったらアカシデの花。この時期たくさん落ちている。
手渡された宝物は(持っておきたくないから)宝箱へ大事に収める。
タンポポを教えてやると、さっそくつみ始めた。
我が家では、誰かが植えた植物には触ったらだめ、でも自生しているものはハチや鳥や子供たち、自然界みんなのものだから、少しだったら頂いてもよいと教えている。
本日も宝箱はいっぱい。
さあ、帰るよー。
ベビーカーに乗せて、公園を出る前に宝箱を取り上げる。
そして太郎に見られていないタイミングを見計らい中身はひっくり返して
自然にお返しする。
本当は持ち帰って図鑑で名前や種類を調べたらいいのだろうが、
それはもうちょっと先のおはなし。
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