きりん ~センス・オブ・ワンダーを探して~

2020年生まれの男の子を育てています。 都心暮らしの中でも自然に触れる機会を作り、 息子の「センス・オブ・ワンダー」を見守っていけたら。 30代。 元社会部新聞記者。

きりん ~センス・オブ・ワンダーを探して~

2020年生まれの男の子を育てています。 都心暮らしの中でも自然に触れる機会を作り、 息子の「センス・オブ・ワンダー」を見守っていけたら。 30代。 元社会部新聞記者。

最近の記事

太郎が出逢った素敵ながっこう International forest school i Forest

久しぶりの投稿になります。 太郎、3歳と半年。 この数カ月で心も体もぐんと逞しく成長し、 彼のSence of wonderが広がっていくのを母は興味深く、 そして羨ましく思いつつ見守っております。 現在、太郎は月に3回とても素敵な森の学校で過ごしています。 設立間もないインターナショナルスクールという特性状、 日本語での紹介媒体がないため当ブログで紹介していけたらと思います。 i Forest- Tokyo International Forest School Fo

    • 畑からクッキング -太郎3歳の夏-

      家族で食べる分だけ作っている、ジジとババのキッチンガーデン。 赤子の頃から畑に行くのが大好きだった太郎、ついに収穫から料理までするようになった。 ババが地域の会合で遅くなるこの日、 夕飯を作ってびっくりさせちゃろと思いついた。 何が作れるかな。 畑にある野菜を見て決めよう。 「むーしーが〜〜」とプリプリ怒りながら収穫。 むしが食べるってことは、美味しいってことだよ。 熟れているものしか採ってはいけないことをよく理解している太郎。 収穫は楽しいけれど、トマトをここま

      • 山道を歩く -太郎3歳の夏-

        実家はポツンと一軒家。 ありがたいことに、裏には程よい山道がある。 木の伐採のためにちょうど重機が入ったばかりで歩きやすい。 どこまでいけるかな。 さあ冒険だ。 びびりな太郎、台風の影響でいつもより大きな木々のざわめきにおののく。 「なんかおやまがこわいかんじ、するんだけどー」 うんうん、その感覚とても良いね。 自然の巨大な力に畏怖を感じるのは生き物として健全だ。 台風前ですもの、ソワソワしますよ。 我々がやってくると、ちいさな生き物たちがぴょんぴょん、カサカサ

        • ヒトツキまるっと山暮らし-太郎3歳の夏-

          夏が来た。 まるっと1ヶ月、山深い我が実家にて過ごすことに。 少し前に3歳を迎えた太郎。 たくさんたくさん考えて、 頭の中はいつもWonderで溢れている。 そうだよ、 この世は不思議であふれているんだ。 見て、触れて、浸かって。 からだと心まるごとで味わい尽くす夏にしよう。

          津山まなびの鉄道館 -太郎3歳の夏-

          台風の影響で蒸し暑かった日、外遊びが難しい気がして少々遠出を。 岡山県北部にある『津山まなびの鉄道館』へ。 扇状の機関庫にレトロな列車がズラリと並ぶ旧津山扇状機関車庫は圧巻、壮観。 蒸気機関車にディーゼル機関車、岡山県民にはおなじみ特急やくもの旧型も。 旧型やくもは乗車して見学できたので、座ってみたり運転席をのぞいてみたり。 津山市内を再現した精巧なジオラマのお部屋では、一両電車を動かして大興奮。 夢中な姿、とっても良いね。 たくさん鉄分を補給して大満足。 しばら

          津山まなびの鉄道館 -太郎3歳の夏-

          黄金の梅ジャム

          先日、思い立って弾丸帰省。 梅雨真っ只中の岡山へ。 ぽつんと一軒家の我が実家 境界線なき山と畑と広い庭。 湿度とともに土や木々から立ち上る、あらゆる命の匂いが濃くなって、気合いを入れていないと自分も緑に溶けていってしまう気がする、そんなふるさとの6月。 小雨の中のお散歩。 墓場の横の大きな梅の木からたくさんの実が落ちている。 追熟して芳醇な香りを放つ黄色い梅の実に興奮する太郎。 「ひろわなくちゃ、ひろわなくちゃ」 拾い食い常習犯の彼には口を酸っぱくして青梅は毒だから

          太郎、兄になる

          今春、妹が生まれて兄になった太郎。 と言っても、おうちにやって来たちいさな赤ちゃんはまだまだ非日常の存在のようで。 このお客様をどんなふうにもてなしたらいいんだろう? かかやととは赤ちゃんのお世話に忙しそうだけど、ちゃんとぼくのことも見ててね 太郎の中で様々な感情が渦巻いている。 悔しさ、寂しさ、怒り。 夜泣きやワガママや甘えとなって、 それらが噴出する毎日。 太郎、それでいいんだよ 2歳の人生で最大の変化だったもんね かかもととも、まだふたりの親になりきれて

          おつきさまと散歩

          連休前に用事を済ませるべく 太郎を連れて郵便局へ。 テクテク歩いて公園横を通過する際、 大きく開けた都会の青空に白い月を発見した太郎。 「まあるいの、おつきさまだよ!」 そうね、よくみつけたね。 自転車も車もない私達はいつもまわりをキョロキョロしながらの徒歩移動。 カフェの窓越しのサボテン プランターの中のカエルの置物 クマみたいな犬 アッカンベーする幼い兄弟 紫と白のお花 壁画の亀とチンアナゴ そんな発見を繰り返しながら用事を済ませ、 帰り道でのこと。 太郎、

          綿毛ハンター

          タンポポの綿毛の季節、到来。 発見するとジッと観察。 飛ぶ綿毛か 飛ばざる綿毛か。 飛ぶと判断すればそ~っと吹いて タネの旅立ちをいつまでも見守っている。 まだ飛ばないとの判断ならば 「またね」と声かけてしばしの別れ。 期が熟すのを待てるって素敵だ。 「ワタゲはタネなんだよ」 「タネはとおくまでとんでいって、たんぽぽがさくんだよ」 色んなところで仕入れたネタを共有してくれる太郎に「うへっ そうなの?!よく知ってますな」と大袈裟にリアクションしてみるも「かかが教えて

          どんぶらこに出逢う

          さあ、今日も今日とて元気にどろんこ。 公園に行ってみると小学生のお兄ちゃんたちが幾筋もの立派な小川を作ってくれていた。 太郎も真似して大きなスコップを手に、 よろめきながらも土手づくり。 手持ち無沙汰の母、 葉っぱをちぎっては投げ、ちぎっては投げ。 きれいな緑がくるくる回りながら流れていく。 それを見ていた太郎、 新しい何かに出合った時の 「はっ」という顔をして 「みてみてかか!葉っぱがどんぶらこ〜してるよ!」と声をあげた。 その後はもう夢中。 スタート地点を変

          太郎、釘打ちデビューを果たす

          我が家では、太郎が本物に触れる良きタイミングを見極めることを大事にしている。 木材とプラスチックのパーツを組み合わせてロボットや乗り物をつくる知育玩具BRIOが彼の最近のお気に入り。 といっても、ネジや歯車を組み合わせて動く仕組みを考えるのは難しく、握力も足らなかったから、遊び方といえば父ちゃんに作ってもらった作品を走らせたり、付属の工具でパーツをいじいじするだけだった。 それが先日、何本もの釘をトンカチでカンカン叩いて2枚の木材をうまいこと留め合わせているではないか。

          雨の日のマーブル・ケーキ

          一昨日までの初夏を思わせる陽気から一転、昨日、今日は冷たい雨降り。 止んだら図書館に行こうねと約束していたから、太郎は日がな一日ベランダに出て空を見上げている。 私もおこもりで少し鬱々。 こんな日はお菓子作りで親も子も気分を上げようか。 米粉のホットケーキミックスに少しの牛乳、サラダ油にレモン果汁少々をボールへ。 太郎は左手でキチンとボールを押さえて、器用に混ぜる。 トッピング用にマーブルチョコを出したら太郎の目が輝いた。 大きいバアバからの小包にたくさん入ってい

          雨の日は雨を楽しむ

          #雨の日をたのしく 雨が続く。 太郎は雨の日は「あめ、ざーざー」、雪の日は「ゆき、こんこーん」と言って空を見上げる。嫌ではないらしい。 以前は雨の日=おこもりの思考だったが、プラレールの音が充満する狭い家の中で電車の連結をさせられたりレールを修理させられたりと一日中JR職員として働かされるより、多少濡れても外へ出るほうが精神衛生上良いと気づいてからは、雨の日も散歩に行く。 帰ってすぐ温まれるよう、お風呂を沸かしてから。 幼い太郎はまだ傘を持てないから、彼と歩くとき私も

          みつけたボックス

          ばあばが太郎に可愛いお弁当箱をくれた。 とても気に入った太郎、ある時散歩に持って来た。 その日から道中で見つけたものを入れる宝箱として活躍している。 (ちなみに2段だったが1段は高尾山のどこかにどんぐりを入れて置いて来てしまった。) 今日も宝箱を持ってお出かけ。 私の前や後ろを気ままに歩いたり立ち止まったりしていた太郎、 「かーかー」と右手をあげて走って来る。 大抵はどんぐりか石。理想は花。虫と犬の糞はご勘弁願いたい。 「はい、どじょー」 ひえっ。 赤褐色のビヨビヨした物

          はとぽっぽは何を食べているか

          今朝はトトが比較的のんびりできるとのこと。 せっかくだから年度初めのご挨拶をと、近所の神社を3人で参拝する。 この神社の敷地は狭いながら緑が多い。 昨夜の大雨のおかげでいきものたちの生命力がぐっと力強さを増し、 より荘厳な気配に満ちている。 太郎の大好きなどろんこの水たまりもあちこちに出来ている。 水たまりに吸い寄せられるように向かっていく太郎の腕をがしっと 掴みながらトトが笑っている。 私はというと、参拝は真面目に、本気で、丁寧に臨む。 自己紹介をしてから日頃平穏に過

          桜吹雪とガタンゴトン

          出勤するトトを送り出した後、太郎は決まってベランダに走っていく。 私に抱かれてトトが見えなくなるまで見送るためだが、 彼の目的は別にある。 我が家のベランダから見下ろせる位置を小田急線が走っている。 電車男は満員キュウキュウで新宿に向かう通勤列車を眺めたいのだ。 通過する列車を嬉し気に眺めながら「がたんごとーん」と言うのが常だが、昨日は「あめだー」と声をあげた。 線路の向こう側には、満開の桜が1本。 列車が通過するほんのひととき、大層贅沢な勢いで桜吹雪が起こる。