セルフ・コンパッションのすすめ②創作
どうも~きりんちゃんです!
①の続きになります。
セルフコンパッション
直訳すると「自分に優しくする」ということです。
優しくするってどういうこと? 甘やかすってこと?
てなわけで、私がまず適用したのは「二次創作」です。
分かり易いと思うので書きますね~!
二次創作……もとい作品を発表、いやいや、もう「自分の作った何かを発表する」というのは、世界中の人たちがやってますね。
絵、音楽、映画、仕事、発言、そう、なんでもですね。
で、SNSに投稿している方もたっくさんいると思います。
すると……
ツイッターのいいね!RTで反応がでる。
マシュマロやリプライ等で感想がくることも
そしてpixivでの反応もある。
ですが、もや~っとする。
決して0ではないいいね!
感想もくる……
このときの私の気持ちを書きますとね。
・感想もらったのに、なんで私は素直に受け取れないんだ!
・もっと褒めて欲しいー! たったこれだけ? もっといっぱい感想くれよー!
・もっと反応あっていいのに! いい作品なのになー良くない作品なんだな、きっと。
・反応ないのは作品がよくないからかな? 私の努力が足りないんだ!
・私の作品いらないんだなー、この界隈では要らない子かも?
・あの人の作品の方が人気だ。なんで?私の小説のほうが面白いのに!優れてるのに!努力してるのに!
と、まあ、これまでこういう気持ちを抱いたことのない人いないんじゃない?
そう、安心して下さい!
私たちはみんなこういう気持ちを持ってます! ほんと安心して!!笑
表に出してないだけだからネ!
で、これまでの私は、自己批判してとっちめてた。
・感想貰ったんだから凹むな!
・感相もらえないのはレベルに達してないからだ!
・もっといい作品をかけ
・もっとニーズにあったもんをかけ
・もっとレトリックもレベルを上げろ!
・他人の作品のほうが優れてる!私の作品は最下層!努力が足りない!
で、まあ……ずーっとレベルアップのために書き続けてきた。
で、このやり方で、フォロワーも増えたし、ジャンルにもよるがはける部数も増えた。
でも、大波小波であっぷあっぷよ!
そう、ずっと「他者からの評価」=「自分の(小説の)価値」だから。
(小説にかっこがついてるのは、もうそこ通り越しちゃって同一視してるからでっす)
だから、ちょーっとでも他者からの賛美がないと凹んでしまう。大したことないって思ってしまう。
評価って絶対的なものなの?
でもって私の小説のウリ(長所)は、
・文章の巧みさ
だと思ってた。他人が褒めるのもだいたい文章が多かった。他はどうだったか覚えていない。
(※後日読み返したらストーリーも褒めてもらえてました。人は見たいところしか見ない!の典型的なヤーツw 探すのではない、見いだすのだ、だわ……)
なので私はずーーーーーーーーーーーーーっと文章力を上げることに集中してた。
しかしながらとある方に、
「ストーリーがいいですね。すごく面白い! 二次創作にしとくのは勿体ないくらい。もっといろんな人に読んでもらいたい」
と、感想頂いたんですね。
このときの私の反応は……
「んんんんん? どゆこと?」
でした……!w
私の世界観をぶっ壊す感想だったんです。ブレイクスルーですよ。
目が点です。
ストーリー……?
評価点は人によって違うのは分かるけど……今まで考えたことなかったな……意識したこともない。思いついたまま書いてただけだし。
いやいや、私の小説は文章力もストーリーも台詞回しもどれもレベルが低くて、唯一褒められるのがストーリーなのでは?
いやいやそれは評価してくれるこの方に失礼……でも受け取れない……ぬわぜ~~~!?
と、私、頭を抱えるw
感想もらっておいて悩むのホント、面白いですよね~!
じゃあ私はどう褒められたらハッピーなん?
とある方の感想を受け止めきれずに悩む私……。
じゃあ私よ、どういう感想だったらええの? と問いかけてみたんです。
最高! これ以外あり得ない! パーフェクト! このジャンルで一番! 小説として優れてる!
そうつまり……
私は「他者から見て完璧な小説」を作りたかったんだ!
ストーリー、文体、設定、ありとあらゆる要素がパーフェクトな!
常にどれをとっても完璧!大絶賛、かないません!と言われるような小説を。
もうびっくりのわらってしまうよですよ……
他者が何人おるねん!もう日本人だけで一億人以上いますがな!
その読み手全員を満たすって……もうそりゃ目標の設定自体が間違ってる!
と、はっきり気づいた。
ときどき気づいたこともあったのよ、このことに。
でもそれは「甘えだ!」「逃げだ!」って自分を批判して封じ込めてた。
こんなだから自分の小説を否定しまくり。否定しまくって、いいところもあるのに完璧でない、その一点で大嫌いになってた。
でもさ~、好きなんですよ、自分の小説って!
仕方ないじゃん、自分にとっては一番面白いように書いてるんだから。
そこを認められずに、板挟みになってグイキューってなってたの!笑
そうよ皆安心してね!!
どんだけフォロワーあつめても、感想もらっても、満足なんてできやしない!
だって他者から評価されないと私が居る意味がないんだから「もっとちょうだい!!!!!!」一択よ!
一回頑張ってめっちゃフォロワーかなり集めたことありました。そのジャンルで「みんな読んでる」って位置にいたこともある。
でも、全然満足できなかったんですよ!!ワッハッハ!
このときの私なら、ノーベル文学賞もらっても満足しないと思う!
部数もめっちゃはけたときありましたが、特に満たされませんでした! 10部と100部でも喜びは変わらない。むしろ恐怖があった! 今回も100いけるの? 50? また100? いや300? 500? みたいな……。
そして、他者からもらう満足に「満足ライン」は存在しない。
他者承認で得られる満足で1を得たら、次は5、次は10、とどんどん増えていくだけ。ここまできたらオッケー!ラインなんて存在しなかった。
同人誌でいうなら……
最初1部でも手に取ってもらえたら嬉しかったのに、なら次は10部、次は50部、次は100部、なら次は200部……っていう欲求ですね。
前は300部いけたのに今回は200部か……は~……みたいな。
では私の小説はどんな小説なの?
事実だけで述べますと……。
・文体はこざっぱり。
・透明感がある。
・ここぞというときに密度の高い表現できる
・分かりやすい、読みやすい。
・ストーリーに深みがある。
・ストーリーは起承転結ある。飽きない。面白い。
・ストーリーにおける読者の読みたいを叶える
というところですね。
で、私の考える完璧な小説わ……
う、うかばない!w
もうびっくり…!! うかばないのよ!!
では好きな小説の文体を事実だけで述べてみる。
・文体はこざっぱり。
・透明感がある。
・ここぞというときに密度の高い表現できる
・分かりやすい、読みやすい。
・ストーリーに深みがある。
・ストーリーは起承転結ある。飽きない。面白い。
・ストーリーにおける読者の読みたいを叶える
わ、私じゃ~~~ん!!
私の文章もあてはまってるじゃ~~~ん!!
ポイントは『私にしかない、のではなくて、私にもある』のです! そう、その点だけ見たら私も憧れの大文豪と一緒だぁ!
好きじゃん!
私、自分の文章も、好きじゃん!
自己批判でずっと書いていくのはしんどいぞ
そう、私は自分の小説も好きなの!
憧れの大文豪のも大好き、そして自分のも好きなのよ!
なのにですなー。
それをみとめず、自分に鞭打ってばかり!
「私の小説の価値」を他人にもとめてばっかり。
自分で自分の小説の価値を認めてないの。
そりゃ褒め言葉もうけとれんわい!
何部売れようが一緒じゃい!
具体的にどんな感じ?
例えば私が、一本小説を書き上げました。
それはストーリーも文体も自分では「頑張った」と言えるものです。
意欲作、といってもいいでしょう。
1 セルフ・コンパッション的に見てみる
今回の小説も、文体いい感じ♪ ストーリーもいいな!
(感想に『文体に力が入りすぎていて、上手く見せようとしている』とくる)
ああ~、そっか、私、気張りすぎてて、読み手への伝わりかたを見落としてたかも。
なら、次は気張らないようにさくーっと書いてみようかな、たぶんそうしたら伝わる!(そして次の作品に取りかかる。どんな風になるかな!とワクワク)
2 自己批判的に見てみる
今回の小説は、文体いい感じ。ストーリーもいいな。
(感想に『文体に力が入りすぎていて、上手く見せようとしている』とくる)
バカー!!読者が読みやすいように書かなきゃ!!
でも文体が私のウリじゃない? なんで感想で否定されるの? 私が悪いんだ。私が上手く書けなかったからだ。上手く書けないなんてダメ! 次はもっと上手く書かなきゃ、もう読んでもらえない! だからいいねもRTもなかったんだ! そうかそうか!
(そして無限の自己批判の渦へ自ら飛び込んでいく。次の作品もやるけど不安)
1、2、どちらもしたことあります。
そして生まれた次作……たぶんね、同じなんですよ、作りあげたもの自体はね。
書き手が私だもの。
ならさ、ならさ。
生み出す小説自体が同じなら、
1のほうがいい~~~~!!
と、私は心底思ったのです!
たぶんいいねやRTや感想も一緒ですよwwwなら楽なほうがいい!!www
自分の作品が好きという安全地帯
安全地帯(自分は自分が好き)をつくらないと、作ることは長く続かない、と思います。
生み出して評価を受けることは挑戦だから。
その挑戦し続けている自分、イイ!
それも安全地帯があってこそだわ~。
と、小説を書き出して10年目で気がついたのです。
私、文章は、書くのほんと好きですね。
気がついたら書いてますね~。エンジョイして書いてるからネ!
これは前から認めてました。周りがビビるほど書いてたんです。
そう言う意味では無意識にセルフ・コンパッションをしていたのでしょうね。気がつかないようにしてただけで!(人間スゲえな……)
いいね!RTの設定を変えちゃおう!
私たちはいいね!RTの設定を「優れた作品につくもの」「その人がいいと思ったものにつく」と考えている。
実際はどう?
人によってその基準はまちまちだ。だから私たちもいいね!RTから受け取る感覚の設定を変えちゃう。
SNSの人気ってのは、
タイミング*RTした人のパワー*流行*フォロワーの関心……
ともう自分でコントロールできないものばかり!
こんなよーわからんもんに振り回されて、創作意欲を欠く、ほーが私にはつれえ。
もちろん創作意欲を欠いた自分もOK!
OKだから、次はどうしたらいいかを考えよう、と考えたの。
そして出した結論は……
いいね!RT!感想は、小説の評価の一側面にすぎない。
ってことだった。
あたりまえ体操? ほんとあたりまえ体操ですね!w
だいたいね……
私、尊敬する大作家に手紙送ったことないわ!!
すでに鬼籍に入られてるし。
感想を送ってないからと言って、その大作家の小説の価値は私にはゼロ? それはないよ!
届けたくても届けられない場所にいるもの。
それに受けた感動が言葉にできないこともある。
感想もらえるのも、いいね、RTも、縁だ。
だって小説とめぐりあうのも縁だからね。
そう思うとすごくすとーんと気が楽になった
全ては縁なんだよな~。
そもそも他者からの評価と自分の能力が一致してると思い込みすぎよ、私たち!
だから、私は「いいね」「RT」「感想」は「縁」ってことにしました。
縁があれば目に留まるし、なけりゃとまらない。
そんだけです。
出会いはご縁だから。あとはどう対処するか、だけ。
それにですね~~
ウケる小説ばっかかけたら……こわいわ逆に!
次に生かせるものが見つかりにくくなる。
だからね、
ウケない小説かける自分も好き! ウケないって分かったし、それでも好きな話だって思う自分も好き。
お、お、ならねならね……。
いいね!RT!感想もらえる自分も好きだし、ここにいていいし、どんどん書けば良いし、
いいね!RT!感想もらえない自分も好きだし、ここにいていい、どんどん書けば良い。
誰の許可もいらない。
と目覚めたのですね。
そして……。
これまで「でも」「いやいや」と、自分自身にビシビシ鞭打って書いてきた自分ありがとうな!
いっぱい作品出せた。感謝だ。文章も10年前と比べたらもの凄く良くなった。
10年前の私の文章も好き。いまの文章も好き。
これからは「なら」「次は」という言葉で努力するようにするよ!
楽ちんに小説書いていくことにするよ!
と決めた。
私が書いたからいいねん
書く手があるのがいい。
かきたいことがあるのがいい。
これは見ているあなたもそう。
あなたが書いたからいいねんで。
評価高かろうが低かろうが、私の小説は私の小説以上でも以下でもないのだよ~存在することが好きだ。私の小説というモノがこの世にあることがね。
こう心から感じられた瞬間、ふっと肩から力が抜けたの、多分!w
この辺りはほんと、人によって自分と和解するまでがそれぞれなので、セルフ・コンパッション……ヤッテミヨオゼェ……!?