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【読書】帰国生の抱えがちな問題と対処法/『帰国子女-帰国の前に親子で読む本-』
おはようございます!
最近は電車通勤する事が多いので、少しずつ読書メモをつけてみることにしました。
本の紹介
著者の経験をもとに書かれた、帰国子女教育の実践書。
著者はチャールズ・カヌーセン。
アメリカ、シアトル出身。
帰国子女向けの英語塾「帰国子女アカデミー」、KAISインターナショナルスクールの創立者。
◆アメリカからの帰国生M君(小6)のケース
→日本では失礼、不適切とされる振る舞いをしてしまう
・教師に着席を促された時、わざと「もたもたと」動く
・授業中に私語を注意されても、「あとちょっとだけ」と言うかのように指を上げ、自分が満足するまで話をやめない
・クラス全体で小テストの答え合わせをする時、正答を出すごとに「っしゃあ!」と叫び声を上げる
→その後進学した中学校に馴染めず、一時不登校になってしまう
◆問題の所在
①国による学校文化の違い
・アメリカの学校では「自慢」が「自己アピール」に、「変な」視点が「個性的」や「特別」と捉えられ、それが人気度を高める場合がある
・M君は当然、この振る舞いが日本でも受け入れられるだろうと思っていた
メモ:
言葉が話せるようになるだけでは、帰国生教育はうまくいかない。
文化の違いを具体的に自覚してもらい、順応できるようにうまくサポートする必要がある。
②親子間のすれ違い
・親(=日本人)は、M君は当然日本の学校では日本人らしい振る舞いをすると思っていた
・実際、M君は家庭内では日本人らしい振る舞いをしていた
メモ:
子どもが親に見せる顔と、学校で見せる顔は異なる。
帰国生担当の教師はその点を理解した上で、ご家庭と丁寧なコミュニケーションをとる必要がある。