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植物園通いの振り返り 12月

まだ紅葉も楽しめる景色だったが、目を配れば、あちらこちらで赤い実が増えてきた12月。

ヒヨドリジョウゴの実
ソヨゴの実
タラヨウの実
ランシンボクの実

上旬はまだ紅葉も見頃のものが多かったが、特に好きだったのはメタセコイアとラクウショウ。

メタセコイアの紅葉
ラクウショウ(落羽松)の紅葉
別名ヌマスギとも呼ばれる
ラクウショウの葉

この秋は真面目に紅葉を見比べていたのだが、どうも好みの色合いは赤でも黄色でも橙でもなく、赤褐色ぐらいの色合いが好きなのかもしれない。
植物園内ではイロハモミジも勿論美しかったが、ラクウショウの紅葉が特に気に入っていた。

ラクウショウの紅葉 樹の横から

園内では何かの生き物の巣らしきものも見かけた。

北山門付近で見かけた小さめの何らかの巣

巣材には松の枯葉が多く使われていて、横向きのおわんみたいな形。
動物のことに詳しくないのでこれを見てもどんな生き物がこういう巣をつくりそうなのか察しもつかないのは残念だが、この植物園が様々な生き物たちが棲む環境であることを感じられて、楽しい。

12月にもなるといよいよ冬の支度という様子も見られて、こうしたところでも季節を感じた。

こも巻きされたソテツと
周りはチューリップの球根が植えられた花壇
クリスマスの飾りつけを施されたハリモミの木

写真を見返してみると私にしては珍しく鳥も撮っていた。

エノキの木の実をついばむイカル

これまであまり気に留めていなかったのが不思議だけど、木の葉がよく降っているな…と上を見上げると、そこには小鳥たちがいるのだな…。

野鳥を見かけても熱心に撮影するわけではないからなぁ(望遠の良いレンズもないし…)と思っていたのだが、ほんの少し動きを観察していると、結構アクロバティックに木の実をついばむのだなということがわかり、(なるほど楽しい)とか思っていた。単純すぎる。

身軽なのか、それとも結構踏ん張っているのか…
さかさまになっても一瞬なら平気そうではある

冬らしさのある景色としては、植物生態園の中ではこのような看板も設置されていた。

「落枝 頭上注意」と書かれた看板

私も肩に小枝が落ちてきたことがある。
大きめの枝だと危ないかもしれないね。

冬を感じるもののなかでは山茶花もあるが、今年最後に植物園へ訪れた日に、その原種が咲いているところをみられたのは嬉しかった。

原種のサザンカの花

ギンメッキの見納めは針葉樹林の中で見かけたちびっこ。

隠れ帯がしっかりめのギンメッキゴミグモ

毎年気づけばあっという間に一年が過ぎているような気分になるのだが、植物園にがっつり通い始めた今年は外に出ることが増え、植物がつくる景色の移り変わりを見ながら過ごせたおかげか、春、夏、秋、冬をしっかりと感じて、充実感を持って一年が過ぎた感覚がある。

今年一年を通じて「これはどんな花を咲かせるのかな/どんな実をつけるのかな」という疑問がわいたものもあるし、まだまだ見つけられていない魅力もきっとあると思っている。

来年はどんな一年にできるだろうな。

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