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【響け ~ La mia voce ~】ろう難聴者のこえ

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軽度難聴・教員の立場から感じたこと・考えたこと、日常のちょっとした出来事を綴っています。
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#難聴

Vol.9 その時 歴史は動いた!Part3 「口話〜発語編」

その時、歴史は動いた! オトナになってから入った「大学」で知った、衝撃の事実について、いくつかのトピックを立ててお送りします。 Part3は、「発語(発音・発声)」「言葉」についてです。 (私自身は、ろう学校に通ったこともなければ、専門機関にて熱心な口話教育を受けた経験もありません。“口話”それ自体に賛否両論があることは承知で書いています) 手話、口話、音声を使う人…など、聴覚障害者のコミュニケーション方法は、個々によって様々であることは、これまでに幾度なく、お伝えして

Vol.9 その時 歴史は動いた!Part2「口話~読み取り(読話)編」

その時、歴史は動いた! オトナになってから入った「大学」で知った、衝撃の事実について、いくつかのトピックを立ててお送りします。 Part2は「口話・読話(教育)」についてお送りします。 (私自身は、ろう学校に通ったこともなければ、専門機関にて熱心な口話教育を受けた経験もありません。”口話” それ自体に 賛否両論 があることは承知で書いています) 皆さんは、「口話」あるいは「読話」という、言葉を耳にしたことはありますか? 聴覚障害のある子どもが生まれた時、「教育方針」を

Vol.6「聞こえるとか…聞こえないとか…」ハラスメント編

今回は、皆さんお待ちかね(笑) 「聞こえるとか…聞こえないとか…」第二弾をお送りします。 エアコンなしでは、生活できないほどの暑さが続いておりますが、皆さん、いかがお過ごしでしょうか? 私は、仕事に、余暇にと、充実した日々を過ごしています。 新たな出会いを求め、あちこち駆け回っているのですが、私は、「聞こえる人」「聞こえにくい人」に関わらず、初対面の方には、自分の難聴について伝えるようにしています。 大人だけでなく、新年度、初めて担当する学級の子どもたちにも、自分で作成

Vol.1(1/2)ろう難聴者に「聞こえなかったら、分からなかったら、質問してね…」と声をかけることについて

響け ~La mia voce ~こんにちは。 本日から、「ろう・難聴」を主題に、ろう者・難聴者を取り巻く社会や状況、さまざまな事柄について、軽度難聴・教員の立場から感じたことを、定期的に配信していきます。 本日は、記念すべき第一回目ということもあり、少々意気込んだせいで、長大になってしまいましたので…(笑)、2回に分けてお届けしたいと思います。 どうぞ、最後までお付き合いください。 (*ここに記載している内容は、あくまでも、わたくし個人の立場から述べた意見であることを、

Vol.1(2/2)ろう難聴者に「聞こえなかったら、分からなかったら、質問してね」と声をかけることについて

続き… 少し、話しは変わりますが… 私は、自分自身の難聴に気づいたのが小学校3.4年生の時でした。それまでは、家族も自分も「聞こえにくい」ことに、全く気づかず生活していました。 対面での会話は、問題なくできるのに、少し離れると名前を呼んでも来ない。「聞こえているけど、聞こえていない」。そんな状況に自分も周りも気が付いていなかったので、「(あなたの)名前を呼んだ」「呼ばれていない。聞こえなかった」と絶えず親子で言い争っていました。 まさか、自分が「聞こえていない」とは思いもし