冬の夜長に読みたい「FACTFULNESS」- 世界と自分を正しく理解するための10の習慣 -
今回は、冬の夜長にぴったりの一冊として、ハンス・ロスリング氏著「FACTFULNESS(ファクトフルネス)」をご紹介します。
世界は、あなたが思っているほど悪くない
「世界はどんどん悪くなっている」「もう希望はない」…ニュースやSNSを見ていると、そんな悲観的な気持ちに陥ってしまうことはありませんか?
「FACTFULNESS」は、そんな私たちの思い込みを覆し、「世界は、私たちが思っているよりもずっと良い方向に進んでいる」という事実を教えてくれる一冊です。
本書では、私たちが世界に対して抱くイメージと、現実との間に大きなギャップが存在することを、豊富なデータと具体的な事例をもとに明らかにしています。
例えば、「世界の平均寿命は?」「世界の貧困率は過去20年でどう変化した?」といった質問に対して、あなたは自信を持って答えられますか?
多くの人が、世界の現状について、実際よりも悲観的な見方をしているという結果が出ています。それは、私たちが生まれながらにして持っている「10の本能」=「思い込み」によって、世界を正しく見ることができていないからなのです。
10の思い込みから解放される、希望に満ちた読書体験を
本書で紹介されている10の思い込みとは、「分断本能」「ネガティブ本能」「直線本能」「恐怖本能」「過大視本能」「パターン化本能」「運命本能」「単一視点本能」「 犯人探し本能」「焦り本能」のこと。
これらの本能は、私たちが進化の過程で生き残るために必要なものでしたが、現代社会においては、世界を正しく理解する上での妨げとなる場合もあると言われています。
「FACTFULNESS」は、これらの本能が働くメカニズムを理解し、そこから生じる思い込みから解放されるための具体的な方法を教えてくれます。
例えば、「ネガティブ本能」に陥りそうな時は、「良いニュースはニュースにならない」というメディアの特性を意識したり、過去のデータと比較することで、冷静に状況を判断できるようになるでしょう。
冬の静けさの中で、希望の光を見出す
年末年始は、1年を振り返り、未来について考える機会が増える時期でもあります。「FACTFULNESS」を読み進めることで、世界に対する見方が変わり、未来への希望が見えてくるはずです。
冬の静かな夜、温かいコーヒーを片手に、「FACTFULNESS」のページをめくってみませんか?
世界と自分を正しく理解し、より良い未来を創るためのヒントが、この本には詰まっています。