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能登半島地震のボランティアを通して感じた自分の役割

先日、デイビット・ハミルトンの著書『親切は脳に効く』の書評を記事にしました。本書では、親切がさらなる親切を生み出す「親切の波及効果」について述べられており、「親切を受けた人は親切がしたくなる!」ということが書かれています。今回は、私が経験したボランティア活動について、記事にしたいと思います。

被災地で見た、想像を絶する光景

能登半島地震の被災地へ、4回のボランティア活動に参加させて頂きました。初めて訪れたのは、石川県珠洲市でした。被災された方々の不安そうな表情や、傾いた家、瓦礫の山を見るのは、想像を絶する光景でした。

その後、能登町、志賀町、そして富山県小矢部市と、様々な場所でボランティア活動を行いました。活動内容は、主に瓦礫の撤去や家の災害廃棄物でしたが、それぞれの場所で被災状況やニーズも異なっていました。

ボランティア活動を通して感じた「優しさの連鎖」

活動を通して印象的だったのは、ボランティア同士の助け合いと、被災された方々の温かい励ましの言葉でした。例えば、重い瓦礫を運ぶ際には、周りのボランティアの方々が自然と協力してくれました。また、作業の合間に「ありがとう」「頑張ってね」と声をかけられ、心が温まりました。

特に印象に残っているのは、志賀町での活動です。ベテランのボランティアの参加者から聞いた言葉は今でも忘れられません。

「自分たちの名前はどこにも刻まれないが、依頼主から『ありがとう』と言われる感謝の言葉は何よりも嬉しい」

これらの経験を通して、私は「親切は波及する」ということを実感しました。ボランティア活動に参加している多くの方々が、過去の被災地で受けた親切を今度は自分たちが実践しようとしている姿を見て、その思いの連鎖に感動しました。

自分自身の成長を実感

最初のボランティア活動に参加した時は、正直なところ、自分の力不足を感じ、不安もありました。しかし、周りの方々のアドバイスを聞き、活動を重ねるごとに自分も役に立つことができるようになりました。

そして、自分も常日頃から他人に対して親切にしようという強い気持ちを持つようになりました。小さな親切でも、それが誰かの心に届き、大きな喜びや希望を生み出す可能性があります。

ボランティア活動は、私にとって貴重な経験となりました。被災された方々への支援というだけでなく、自分自身の心の成長にも繋がったと感じています。

これからも、自分にできる範囲で、地域社会に貢献していきたいと思っています。

最後に、被災された皆様には心よりお見舞い申し上げます。一日も早い復旧をお祈り申し上げます。

参考書籍

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