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感情を味わうことのメリット

 その時々にいろんな感情が湧いてきますが、「この感情が、あの感情より優れている(または、劣っている)」というような価値の上下はありません。
 「今、私はこういう感情の中にいるんだなぁ」と、それぞれの想いをしみじみ味わうのみ!です。様々な感情を味わうために私たちは生まれてきた、と言っても過言ではありません。

 では「感情をしみじみ味わう」ことのメリットをいくつか列挙しておきましょう。

・感情を味わい尽くすことにより、つらい、悲しい、寂しい、腹が立つ、みじめだ、というような不快な感情が消え去るのが早くなる。逆に言えば、そうした感情から目をそむけ、フタをしてしまうと、いつまでも心のなかに滞ってしまう。

・例えば「あの人に嫉妬している自分がいるなぁ」と認識するだけで、感情の渦に巻き込まれなくなる。もう一人の自分が、現状を俯瞰している(高いところから見下ろしている)感覚が生まれ、自身や周囲を中立的に、第三者的に、客観的に見ることができる。

・「今、何を感じているか」に意識を向ける習慣がつくと、感受性が豊かになり、小さな喜びや幸せに気づきやすくなる。

・「どの感情も湧いてきたかぎりは、感じる必要があるのだな」と理解でき、感情を慈しむようになる。その結果、ありのままの自分が好きになり、「人生って、なかなか良いものだ」という自己肯定感や「運命への信頼感」が育ってくる。

・本心、本音、心の底から望んでいることに気づき、周りの声や評価に左右されなくなる。迷いがなくなり、本音と行動が一致してくる。真に歩みたい道を進んで行ける。 

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