「『本当の自分』がわかる心理学」読書感想1
ポジウィルキャリアトレーナーの杉山さんから紹介して頂いた書籍を読み始めました。
シュテファニー・シュタール著、「『本当の自分』がわかる心理学~すべての悩みを解決する鍵は自分の中にある」(THE CHILD IN YOU, Stefanie Stahl)です。
幼少期の経験が大人になっても影響を及ぼしており、内なる子どもの心の傷を理解して、現状の問題と過去の経験の関連性を意識することで、より効果的に情動を制御できることを知りました。
また心理学者クラウス・グラーヴェによれば、人は4つの心理的な基本的欲求を生涯持ち続けるらしいです。
4つとは「結びつき欲求」「自由欲求」「快感欲求」「承認欲求」です。
結びつき欲求は、人と関わる欲求です。人と一緒に過ごしたり、話をしたり手紙やメールのやり取りをすることで満たされます。
自由欲求は、思い通りに何かをしたいという欲求です。自由に探索して何かを発見したいという欲求や、他者を思い通りに動かす権力欲求も含まれます。
快感欲求は、食事や娯楽等を通して満たされる欲求です。自制心を養い、適切に制御することで実りある人生を送ることができます。
承認欲求は、結びつき欲求と密接に関わっている欲求で、他者から自分の価値を認められたいという欲求です。自己価値感が低いほど、物事を決定する時に多くの承認を必要とします。
人は、これら4つの基本的欲求のいずれかが満たされていない時、怒りや不安を感じるそうです。
こうした理論を知り、自分が感じた怒りや不安をあらためて検証してみると、驚くほど的確な分析だと感じました。
あらためて、人の心の働きについて、理論立てて理解することの意義を感じます。