POSIWILL CAREER 5回目面談振り返り

ポジウィルキャリア5回目の面談を振り返ります。
今回の面談は予定を変更して、自分の近況について相談させて頂きました。
先週は精神的に負荷の掛かる出来事が多くあり、また時間的にも厳しく、宿題のワークを進められなかったためです。
面談に際してトレーナーの杉山さんから、事前にジャーナリングをして整理しておくようにアドバイスを受けました。
おかげで面談では、ある程度整理して言語化できたと思います。

まず起きた出来事について整理したいと思います。

1つ目は、生徒の未熟な行動への対応です。
授業中に遊ぶような状況があり、対応に苦慮しました。
自力では解決できず、生徒指導部の先生の助力を得てようやく解決できたのですが、このことで自分の無力さを感じました。
また、この件が響いて授業準備も十分にできず、思い通りに仕事を進められないストレスを感じました。

2つ目は、他の教員の不協力です。
自分が授業準備をする傍で大声で雑談をしていたり、ティーム・ティーチングのサポート教員2人が後ろで話し込んでいて、生徒の様子を見てくれない状況があったりして、思うような協力を得られていないと感じました。
生徒が授業に集中せずに私語をしたり、検索などをしても注意をしてくれなかったため、一人で授業をしている気分になり、孤独や不安を感じました。

3つ目は、他の教員の異動に関心を持てなかったことです。
昼休みに異動の発表があり、4月から誰が転勤するかが決定し、周りの先生方は一喜一憂していました。
しかし、自分は退職することを決めており、また最後の授業が不本意で意気消沈していたこともあり、その時間は無気力に過ごしてしまいました。
誰が離任するのか関心を持てず、別れの挨拶も蔑ろにしてしまい、そのことで自分を無礼な人間だと感じました。

4つ目は、教職への残留を何度も断ったことです。
来年度は欠員が出るため、自分が辞めれば学校は困ります。
校長の話では、もう補充要員の当てが無いとのことでした。
また、別の学校も同様の状況らしく、電話で打診がありました。
しかし、自分はこれらを全て断りました。
次の仕事が決まっているわけでもなく、今の状況が辛いからただ逃げるだけです。
断る度に大いに自分を責めました。

こうした出来事を一つ一つトレーナーの杉山さんに聞いて頂き、アドバイスを頂きました。
話して言語化したことに加え、別の視点からの解釈を頂いたことで、自分を客観的に振り返ることができたと思います。

気付いたことは、自分は目標設定が高すぎるということです。
自分も他人も目標を達成できないため、常に批判的で改善を要求する心理状態になります。
仕事の質は良くなるかもしれませんが、自己肯定感は低く、失敗にも過剰に反応してしまいます。
もっと曖昧さを許容し、現実に即した適切な目標を設定できるようになることが、今後の自分の課題だと思います。

関連して、杉山さんの海外経験を教えて頂きました。
杉山さんは大学生の頃、各国の日本語学校などを回り、様々な教育現場を自分の目で見てきました。
そうした様々な教育と日本の教育を比較すると、40人一斉に指導する日本の教育が、果たして適切なもなのかという疑問があるといいます。
たしかに日本も徐々にICT機器を導入して、個別最適化された学びに向けてリアルタイムで変化しています。
しかし子どもを含む社会の変化のスピードに、追いついていないのは事実です。
つまり、授業が上手くいかないことを全て自分の責任に感じるのではなく、仕組みとして対応しきれていない事実にも目を向けてはどうか、ということでしょう。
広い視野を持つことの大切さを痛感します。

教職への残留を断ったことに対しても、別の解釈を頂きました。
来年度の講師の打診は学校内外合わせて合計4回ありました。
このことを自分は4回断ったと認識していましたが、杉山さんは4回誘われたと解釈してくれました。
それだけ実績や能力を買われていると受け止めても良いということです。

また、それだけ引き止められても断ったからには、自分の中に何らかの強いこだわりがあったはずと教えて頂きました。
こだわりとは自分の軸と同じ意味だそうです。
振り返ると、何度引き止められても教職を辞めたかった理由に思い当たりました。
それは自由な時間と心の健康です。
教職を続けてもこれらを満たすことは難しいでしょう。
自分には軸が無いと感じていましたが、実際は軸があったわけです。
こうした、自分の軸に沿った意思決定を貫けたという事実は、自分を認めていいのだと気付かせて頂きました。

最後に、すぐに自分を責めてしまうことへの対処法を伺いました。
杉山さんによると、第一ステップは受容ということでした。

上の図の「①自己受容」ということです。
自分が失敗して苛立ったり不安になったりした時、まずはそう感じている自分を受け入れるということです。
すぐに善悪や優劣の判断をせず、ただ事実を描写するということです。

このことについて杉山さんから、とても分かりやすい例えで教えて頂きました。
万引きをした子どもへの対応です。
万引きをした子どもに対し「万引きをしたんだね」と穏やかに話すのは、行為を肯定せず受容をしています。
この例えは非常に納得しました。

今後は、失敗した時にすぐに自分や周りを否定するのではなく、一旦受容する習慣を身につけようと思います。
最初からその場で実践するのは難しいと思いますが、後から振り返って自分の心の動きを描写する試みを続けていけば、次第にリアルタイムでもできるようになるのではと考えています。

今回は予定外の事態によりトレーニングが中断しましたが、教職もオフシーズンに入り、今後は十分な時間を取れると思います。
退職する31日まで役目を果たしつつ、4月以降の進路に向けて着実にポジウィルの宿題と面談をこなしていきたいです。

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