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心の傷をケアせず、放置し、『真実』から逃げるとき

私は、小さいころ、おまじないが大好きだった。

魔法使いにあこがれた。

いつも変身して、『自分ではない』誰かになりたかった。

自分のためにセラピーを受けるようになって初めて、私は、未だに「理想化した夢の世界で生きていた」のだと気がついた。

私はここ(現実)にいるけれど、全身全霊では、ここ(現実)にいられない感覚。

今、思うと、私は、大人になってからも、「魔法の世界」にいたかったんだよなぁ。

夢から醒めるなんて、チャイルドにとって考えられなかったんだと思う。

だって、私のインナーチャイルドにとって、この現実はあまりにも残酷で、直視することは痛すぎたから。

守ってくれる人もいなかった。

だから、私は現実・世の中を変えようとした。

だけど、『理想』は追いかけても、追いかけても、いつまでたっても『理想』でしかあらず、

さらに、私は必死になって『理想』を追いかけた。

猪突猛進。

『理想』に向かって突っ走るのは、私の性分だと思ってきた。

だけど、そういう質が私の中にあるにはあると思うけれど、ハートエデュケーションの学びを積み重ねることで、

『これは、私の中にいる傷ついたインナーチャイルドの防衛だったんだ』と気づくことができた。


心の傷をケアせず、放置し、『真実』から逃げるとき・・・

現実は混乱し、分裂し、どんどん複雑になっていく

だけど、悲しいかな、

なかなか、当の本人は、そのことに気づけない。

たぶん、我が家も、私があのまま、『自分の理想』を掲げて、こどもたちも巻き込み、突き進んでいたら、家族はバラバラ・私の心(傷ついたインナーチャイルドたち)もバラバラで、崩壊していただろう。

夫婦関係でも、主人のことを傷つけ、でも、そのときの私は、主人を「傷つけている」ということにも気づかず、『離婚』という選択が現実に目の前に差し迫ったこともあった。

そうなったら、そうなったで、それは私たち家族の『運命』だったのかもしれない・・・


だけど、私は、ハートエデュケーションの学びに出会い、自分の傷ついたインナーチャイルドをケアし、再生させ、統合する道を進み始めた。

すると、家族関係がびっくりするくらい大きく変わり始めた。

・まず、不登校だった上の子二人が学校に行くようになった。

・夫婦関係も、主人を心から信頼できるようになり、お互い、ハートのわかちあいができるようになった。

(主人には、数々の無礼を心からお詫びでき、許してもらうという経験も私たち夫婦にとって大きかったな)

・主人の『男性性』が家庭の中にも流れ始め、こどもたちが社会とつながるための「秩序」が生まれ始めた。

・縁がなかった逗子の土地で、「ここでこの家族と生きていく!」とコミットメントしたら、すぐにマイホームを購入する流れがやってきた。

などなど・・・・

言葉にできないエネルギーの変化もたくさんあると思う。

何より、家庭の中が安心したエネルギーで満ちていることは、とっても幸せ・・・


私にとって、ハートエデュケーションで学べたことは、大きな人生の分かれ道だったなぁと今は感じる。

だからと言って、今まで、私が歩んで学んできた道を否定するわけではない。

インナーチャイルドの一人一人を再生させてきたように、

今だからこそ、これまで私が学び経験してきたことひとつひとつを統合し、生かすことができるなぁとも感じる。


今。

心の傷を置き去りにして、理想を求める在り方から

心の傷に気づき、丁寧にケアし、ともに生きる在り方へと変わりつつある私が言えること・・・


あなたが出会いに行き、ケアしようとしない限り、

あなたの傷ついたインナーチャイルドは

ずっと、傷ついたままで、あなたを待ち続けているということ。

心のどこかの、孤独の世界にひとりぼっちで閉じ込めれているということ。


私が願うのは、チャイルドたちの幸せ。

それは、リアルチャイルドもそうだし、インナーチャイルドもそう。

この世界のこどもたちが「自分はここにいてもいい」という安心感の中ですくすく育つこと。


夢の世界ではなく、この現実で、

一人でも多くのチャイルドたちが元気を取り戻せるように、

これから、セラピストとしてますます心を尽くしていきたい。


チャイルドたちが安心して過ごせるように、見守れる「成熟した大人」の存在、増やしていきたいなぁ。

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