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紺とネイビー

頬に冬は昨日、
人生で何度目かの
いわゆる「ブチギレそう」という感情になったのである。

「あ~まあ紺ね、うん。」
上司が私にこう返した。ただそれだけ。
これだけ見ると、私の沸点を疑ってしまうが、
ブチギレそうになるまでの経緯を書いていく。(笑)

・デフォルトが否定形

例えば「(上司)~これって〇〇という解釈で合ってますか?」
と聞くと、合っている場合でも彼は
「あ~ってか〇〇ってよりかは△△だね。考え方としては。」
とか、
「あ~〇〇っていう考え方ではなくて△△っていう考え方の方が正しいかも。」などと言って必ず意見を否定して自分の考えを主張する。

ちなみに〇〇と△△の内容が全く違うのであらえば彼の言い方で問題はないけれど、実に同じなのである。いつもいつも。

「メーカーさんに返品ということでいいですか?処理、私やっておきますね。」というと、
「あ~っメーカーさんに返品っていうか、品物を送り返すってことかな、正しくは。」
という。

「備品の発注、やっておきますね、来月でなくなりそうなので〇〇は多めに頼みます。」

「あ~まあ、ってかそんなに〇〇いらないよ、でも不安なら頼んでも良いし。」

「あ、じゃあ頼まないです!」

「いや、でも頼んだ方いいかも。変な話それ多く頼んでもなんの損もないしね。」

はあ・・・?
だから今頼むっていったんだけど!?

といった具合に私は日々、このイラつきを抑えて働いている。

しかし8時間こういった類の会話を繰り返しているため、
仕事が終わる頃には心がへとへとになる。
ほどにイライラしている。

言えばキリがないのだが上に挙げた例のように、
彼は人の意見を飲み込むことをせず、一度咀嚼という名の否定するのだ。

・彼の驚くべき二面性
しかし彼にもすごい所がある。
それは、新しい従業員が入ってきた時に見せる神様のような人柄である。

いや、そんなに優しい人柄を作り出せるのであれば
どうか毎日8時間その状態をキープしていただけないだろうか。

しかしそれも長くは続かず、
新しく入った人が環境や業務に慣れてくると
もう一人の、いや、あっちが本物だ、本物の否定オヤジと化すのである。

昨日に関しては本当に酷かった。
面接採用に立ち会ったのだが、
「頬さんは今の人の面接でなにか感じた?」
と聞かれたので、
(絶対こいつ自分の考えを言いたいだけだろうな)と覚悟しつつ、

「〇〇という面が良かったと思いました。
反対に△△の面では不安を感じました。」

すると否定オヤジはこういった。
「あ~まあそういうわけではないんだけどね。まあただ頬さんが言ってることは俺が言いたいこととほぼあってるんだけど正確には〇〇ってとこかな。△△の面は不安だったけど、まあ入ってからどうにでもできるし。」

はあ・・・?
否定する気ならなんで聞いた。
オマエ。もう許さん。

頬に冬、2025年早々イライラするのであった。

・変な話、を多用する人の心理

ちなみに上司はことあるごとに、
語頭に「変な話」をつけて会話を始める。
まあ彼の話の場合本当に変な話なので違和感はないが、
調べてみると、
「変な話」をつけることで
それが保身の役割を担ってくれるらしい。

『変な話』を口癖とする人は、基本的には自分の意見を持つことのできる人と言われています。

しかし、どこか気弱で自信がないために『変な話』とあえて前置きをして、自分の話が『取るに足らないものかもしれない』『大した話じゃないけど』というような予防線を張ってしまうのです。

つまり、自己主張はしたいけれど否定されるのが怖い。そういった人に多い口癖ということ。

https://enchant-times.com/henna-hanasi/

ふう~ん。しかし納得。彼自身が自信がない説。ダナ。

・「ってか」の魔力
「ってか」って言われたこと、皆さんもあると思います。
なんてことない話題転換フレーズですが、
会話の度に「ってか」と言われると、
会話する気力がマイナスまで達すのです。

ていうかさ~!の「ってか」ではなく、
「そういうことっていうか」の略の「ってか」です。

実話から例文として紹介します。
「外風強いので、外に出てる看板中にしまいますね。」
ってか、それあとでいいよ、え、そんな風強い?あ~まあ結構だね。じゃあ外に出てる看板しまって。あ、正確にはしまうっていうより中に入れるって感じだね。」

こういう「ってか」です。

「あ~どうせ今これ言えば、ってか、って言われるんだろうな~」
と思うと本当に疲労なのです。。。
「ってか」にはこんなにも強い力があるということを、
彼から勉強した今日この頃です。

・極めつけのフレーズ

「この商品結構色あせてたので、売り場から戻しました。返品できるか問い合わせてみます。」

「え~ってか色あせてるわけではなさそう、でもちゃんとみたら色あせてるね。」

「あ。はい。(頬に冬、この時点でオマエユルサンモード突入)
今売り場に出てる同じ商品の色がネイビーだったので。これはもう白に近いくらい日焼けしちゃってて売れないかと。」

「あ~ネイビーってか紺ね。」

ここで私の心には、
大きい炎が燃え上がったのである。

紺とネイビー。
アンタはそれぞれが別物に見えるんダナ。



類義語辞典でも作りやがれ。
じゃあな!


(こうして彼との日々は続いていく。。。)


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