140字小説【朝ごはん】
お題「明」
【朝ごはん】
明日の朝ごはん何にする?と聞かれるのは、今日の晩ごはん何にする?と聞かれるよりも選択肢が少なくストレスがない。
なんでもいい、僕はそう答えたいのだけれど、そう答えると妻の機嫌がわるくなるから考える。
今聞かれているのは朝ごはん。
僕は自分のからだに聞く。
奈良ホテルの茶粥。
うん、却下ね。
おわり
(2023/4/30 作)
140字小説コンテスト、春のお題「明」に参加させていただきました。
(締め切り前にツイッターに投稿しました)
☆以下は同じお題『明』で書いた140字。
5作品提出できると思い込んでいたのですが3作までということで、こちらは取り下げましたー。(;・∀・)
ツイッターでは改行も一文字になるようですが、こちらでは読みやすくするために改行してみましたら……
あら?散文詩みたいにも見えるなぁ、という発見。
【昼下がり】
昼下がりとは妙な言葉だと思う。
でも人生に置き換えてみると、わかる気もする。
私の人生は午後二時頃というところか。
たしかに下がっている。
だらだらと。
倒したグラスから、ワインが床に滴り落ちる。
恋人は去りぬ。
夕暮れまであとどれくらい時間があるのだろう。
明るい昼下がりを私は持て余している。
おわり
(2023/4/30 作)
・・・お題「明」の前二作はこちらですー↓
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