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♯毎週ショートショートnote参加作品集

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2022年10月から一年三か月ほど参加させていただいた『たらはかに』様のイベント作品集です。 出された二つのお題をつなげ、410文字きっちりに収めることを課して書いております。今…
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記事一覧

SS【青春とは】♯毎週ショートショート

お題「行列のできるリモコン」 【青春とは】(410文字) 子どもの頃から蟻が好きだった。 周り…

ikue.m
9か月前
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SS【売れ残り】♯毎週ショートショートnote

お題「ツノがある東館」 【売れ残り】(410文字)  弟のツノがない。 「どうしたんだ?!」 …

ikue.m
10か月前
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SS【置物】♯毎週ショートショートnote

お題「アメリカ製保健室」 【置物】(410文字)  学校が嫌で登校できなくなった僕は、「保健…

ikue.m
10か月前
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SS【ぶぁーか】♯毎週ショートショートnote

お題「トロンボーンの口調」 【ぶぁーか】(410文字) 「どうしてトロンボーンなんて楽器にし…

ikue.m
10か月前
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SS【営業】♯毎週ショートショートnote

お題「ドローンの課長」 【営業】(410文字) 「そろそろ営業先の新規開拓に行こうぜ」 「はい…

ikue.m
10か月前
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SS【守護神】♯毎週ショートショート

お題「怪人制御冷や麦」 【守護神】(410文字) 「『冷や飯食い』って言葉知ってる?」  飯…

ikue.m
10か月前
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SS【失われしもの】♯毎週ショートショート

お題「会員制の粉雪」 【失われしもの】(410文字)  重い扉を開けると、冷気とともに白い粒が僕の顔に当たった。  これが…粉雪? 「会員証を」  ドアマンの男が言う。  僕は胸ポケットから会員証を出した。男があらためる。  僕は少し緊張する。実は道で拾った分厚い財布に入っていたものなのだ。  男はにっこりと微笑んで僕に会員証を返し、コートを貸してくれる。 「ごゆっくり『会員制の粉雪』をお楽しみくださいませ」  部屋の中は、うす暗く寒い。  僕は宙に舞っている白いもの

SS【海の王】♯毎週ショートショートnote

お題「逆光のみクジラ」 【海の王】(410文字)  釣りに行ったら小さな魚が一匹だけ釣れた。 …

ikue.m
10か月前
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SS【未来】♯毎週ショートショートnote

お題「夜光おみくじ」 【未来】(410文字)  僕が住む村には言い伝えがある。  自分の未来を…

ikue.m
10か月前
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SS【遺言】♯毎週ショートショートnote

お題「プールの紅トーナメント」 【遺言】(410文字) 「みなさま。遺言により、母によってプ…

ikue.m
11か月前
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SS【転生】♯毎週ショートショートnote

お題「ルールを知らないオーナメント」 【転生】(410文字)  目の前が急に明るくなったかと…

ikue.m
11か月前
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SS【横文字】♯毎週ショートショートnote

お題「台にアニバーサリー」 【横文字】(410文字) 「ルージュの伝言」って歌あるじゃない? …

ikue.m
11か月前
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SS【まぁまぁ】♯毎週ショートショートnote

お題「肋骨貸す魔法」 【まぁまぁ】(410文字)  散歩の途中、道端に魔法使いのおじいさんが…

ikue.m
11か月前
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SS【効果】♯毎週ショートショートnote

お題「白骨化スマホ」 【効果】(410文字)  かつて、スマホは電磁波の悪影響が随分と騒がれた。表向きは人体に影響はないとされていたが、疑う人々も多かった。とはいえ、その頃すでにスマホはテレビ以上の必需品。人々は恐れながらもスマホを使うしかなかった。 「健康被害が急増しています」 「会社が儲かればいいのか」  こんな提言をする社員もいたが、そんな社員達はいつの間にか消えていくので、関係者は皆、口を噤んだ…。  しかし、心ある社員は残っていた。  彼らは一刻も早く安全